恋文の技術の評価
恋文の技術についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
恋文の技術の感想
古風な香り漂う一冊
「恋文の技術」というタイトルの通り、物語は手紙の形式で進められていきます。宛先は、憎めない友人や先輩、昔勉強を教えていた男の子、この作品の作者である森見登美彦さんなど、さまざまです。最後には、好きな女性にあてた文章が待っています。 手紙形式という点で、他の(わたしが普段読んでいるような)小説とは少し雰囲気が違いました。ただ、読み慣れない文章ながらすいすい読めたのは、作者の力だろうなあと感じました。 全体に漂う古風な香りも素敵です。頭がよくて、なおかつセンスのいい人が書いた文章って感じがしました。 個人的には大塚さんというダイナミックな先輩が出てくるあたりがお気に入りです。