ひらいての感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

ひらいて

4.384.38
文章力
4.38
ストーリー
4.25
キャラクター
4.38
設定
4.25
演出
4.13
感想数
4
読んだ人
5

ひらいての感想一覧

綿矢 りさによる小説「ひらいて」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

開けゴマ!なんて呪文があればいいけど、

綿矢先生嫌いが尊敬に変わりました。女子高生がクラスの比較的地味な男子に恋をする、という設定で、なんだありきたりだな、と半ば読み始めた意地だけで読みました。今、先生に向かって土下座したいほどです。申し訳ありませんでした。舐めてかかってはいけない、甘酸っぱい恋愛小説なんかではありません。大人よりヘビーで、多感な時期だからこその強烈さがギュッと170ページほどに詰まっている作品です。私はこの作品を何気なく手にしたことを運命と呼びます。世間でどうしてこうも綿矢りさという作家が人気なのか理解できませんでしたが、言葉を、文章をここまで巧みに、解けないほどこんがらがっていると見せかけて、実はこことここを引っ張ればするりと解けますよ、と簡単に1本の紐に仕立て上げる作家さんなんだと、この作品を読んで深く納得しました。私はもう綿矢先生に夢中です。愛しているとさえ、思います。不毛。恋人のいる人を好きになった主人...この感想を読む

4.54.5
  • 紫
  • 134view
  • 2058文字

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