静人日記の評価
静人日記の感想
悼む人が良かったので…
本編の「悼む人」が、私の読書人生のトップ3に入るくらい気にいってしまったため、図書館で見つけた時は迷わず借りました。ただ、後から気づいたのですが、私が「悼む人」で惹かれたのは、静人じゃなくてその家族でした…。この本は、タイトルの通り、悼む人=静人の日記です。毎日、こんな人が亡くなった、こんな人を悼んだというようなことが延々と書かれています。死に方も書かれています。それが何十例と出てくるのですから、気持ちは落ち込みます。けれど、それだけじゃありません。静人の恋愛エピソードなどもあり、副読本として面白く読めます。ただ心残りなのは、静人に、実家に帰ってほしかった。そのシーンがあれば最高でした。