冷血のあらすじ/作品解説

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冷血

4.254.25
文章力
3.75
ストーリー
4.50
キャラクター
4.50
設定
4.25
演出
4.00
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冷血のあらすじ・作品解説

冷血はアメリカのトルーマン・カポーティにより、実際の事件を題材にして書かれた小説で、1965年に発表された。 1959年にアメリカのカンザスシティの村で、地元の名士の農場主、クラッター家の4人が皆殺しにされた。迷宮入りするかと思われた矢先、2人の犯人が捕まる。作者はこの事件に興味を持ち、5年もの歳月をかけて被害者の友人、警察、周辺の人々等、加害者や同室の犯罪者に至るまで取材を敢行する。事件から加害者の死刑までの一連の流れを、取材記録を元に小説として再構成している。作者はこの小説の手法をノンフィクションノベルと名付け、後世のジャーナリズムに影響を残している。 作者は、犯人の1人、ペリーに心を寄せている節が見受けられる。これは、作者と同じような恵まれない境遇で育ったことによるものである。犯罪を憎んでいるものの、「加害者をもう少し生かしたい」、「早く死刑執行してほしい」という気持ちのせめぎ合いにひどく苦しめられる。題名は、殺人犯のことではなく、加害者の死を願う自身の気持ちを指したという見方もある。

冷血の評価

総合評価
4.254.25
(2件)
文章力
3.753.75
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.504.50
設定
4.254.25
演出
4.004.00

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