大きな森の小さな家〜インガルス一家の物語の評価
大きな森の小さな家〜インガルス一家の物語の感想
家族っていいなと思える物語
開拓時代のアメリカを舞台に、周りには他の家がない大きな森の中で家族で暮らす少女ローラとその家族の物語です。基本的に自給自足で暮らしている一家の日常生活とお父さんが娘たちに話して聞かせるさまざまなお話が描かれているのですが、どんなに忙しくても優しく、そして時に厳しく子どもたちを大切に育む両親、やきもちを焼いたりしつつも仲良く助け合っている姉妹の生き生きとした生活ぶりに、家族の温かさや絆の良さを改めて実感します。そして、乳搾りをして得たミルクからチーズやバターを作り、秋には豚をと殺してベーコンや塩漬け肉を作り、蜂蜜やメープルシロップを採取して砂糖の代わりにしたりと、食べることは自然からの恵みをいただくこと、命をいただくことという、現代では忘れてしまいがちな大切な感謝の気持ちを思い出させてくれる本でもあります。お子さんがいる方には、ぜひお子さんと一緒に読んでいただきたい1冊です。