炎上する君の評価
炎上する君についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
炎上する君の感想
まるでアジア屋台の麺類の読み味
少し楽しく再読できる豆知識2010年の作品、2本目の短編、野生時代2008~2010に掲載。ただし「風船の落下」は書き下ろしだ。西加奈子はインタビュー番組(NHK:SWITCHインタビュー 達人達)で「おかっぱの女の子と三つ編みの女の子が自分の新しい何かに向かって走っているところが浮かんで、場面をつなげていった」と、表題作「炎上する君」の1場面を語っている。彼女は過去には頭に浮かんだ場面から物語を紡いでいくことが多かったようで、小説家としては文字や文章が浮かぶようになりたいと思っていたらしい。2014年の「サラバ!」で「初めて文字が浮かんだ」とやはり前述のインタビューで語っている。得意の「あかん人」がどうにか再生に向かう作風、短編でも健在8作収録中「トロフィーワイフ」以外はダメダメなキャラ=西加奈子の表現で言えば「あかん人」がきっかけをつかんで自分なりに生きていくという、これまでに何度も描い...この感想を読む