インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実の評価
インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実の感想
凄惨な事件をモチーフにした意欲作
北九州監禁殺人事件本作は、50万部を超える大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』の続編です。フジコは高津区一家惨殺事件の生き残りにして稀代のシリアルキラー。売春相手、夫、自分が腹を痛めて産んだ娘のみならず、見ず知らずのショップ店員や美容師まで手あたり次第誰でも殺して、その欲望を満たしていました。本作の時点ではフジコの死刑執行が済んでいるという設定で、ジャーナリストが別の事件を追っているうちにフジコの事件の真相にたどり着く、というのが物語の大まかなあらすじです。さて、その事件というのが、現実で起こった北九州監禁殺人事件を明らかにモチーフにしていることはほとんどの方が気付いたはず。念のため注釈すると、北九州連続殺人事件とは、北九州小倉北区にて数人を監禁し暴行を続け、死に至らしめた事件のことです。なぜ”数人”という言い方をするかというと、被害者はバラバラにされて跡形もなく捨てられたため、正確な人...この感想を読む