海がきこえるの評価
海がきこえるの感想
夏の思い出を描く名作『海がきこえる』
王道だからこそ都会から引っ越してきた転校生との甘酸っぱい思い出を描いている作品ですが、このありそうで無いような、あったらワクワクしてしまいそうなオーソドックスにも思える恋物語だからこそ引き込まれてしまうのだと思います。その中には、複雑な家族関係や予期せぬ展開などを要所要所で描いている事でオリジナリティもありますので、ドキドキしながらも安心感がある小説だと思います。地元から遠く離れた場所で卒業後に再会するという物語の作り方もど真ん中を突くストーリーで爽快な気分になります。学生時代のリアルな姿を描いた作品だからこそ、余計な邪魔の無いシンプルな構成に好感がもてるのだと思います。登場人物の魅力この物語に登場する二人の主役はそれぞれ魅力的な人物像に描かれています。杜崎拓は一言で言うと普通の男子高校生です。強いて言えばお節介というか人がいい感じの人間だと思います。そんな何処にでも居そうな男子高校生...この感想を読む
海がきこえるの登場キャラクター
武藤里伽子
よみがな:むとうりかこ 性別:女性 国籍:日本 所属:東京の女子大 ポリシー:クラス活動にも参加しない 特徴:両親の家庭問題で、5年生(高校2年生)の8月に東京から母親の実家のある高知に引っ越してくる 価値観:高知弁をあからさまにバカにする 物語上での目的:東京の女子大に進学する 苦手:人付き合いが苦手 外見...
杜崎拓
よみがな:もりさきたく 性別:男性 国籍:日本 住まい:石神井公園の付近にあるアパート 性格:純粋 特徴:どちらかと言えば自分からは行動しない 物語上での目的:高校卒業後、東京の大学に進学 実家:高知市五台山 欠点:口が軽く、ぶっきらぼうなことも言う タイプ:守り型