旅の窓の評価
旅の窓の感想
写真とエッセイ。
くつろぎながら読みたくなる、フォトエッセイです。沢木耕太郎さんが、世界中を旅する中で、ふとシャッターを押し、集められた写真。それをもとに、小さなエッセイを添えてまとめられた作品です。沢木耕太郎さんは、カメラマンではないので、写真が上手いとかはなく、素朴な写真が並べられています。けれど、その隣に書かれたエッセイと合わさると、とても素敵な写真に変わって、読んで、写真を眺めて、少し旅をした気分が味わえる本です。そして、世界だけでなく、ここ日本の風景の写真があり、そこに添えられたエッセイは、沢木耕太郎さんらしい文章で締めくくられていて、また、この人は、世界を旅するのだろう、と感じられました。