左京区七夕通東入ルの評価
左京区七夕通東入ルの感想
とてもサラッとした恋愛小説
私は大学生ですが、この本に登場する人物たちも大学生であり年齢も近いので、まるで身近な友人の恋愛模様を見ているかのように読んでいました。理系の男子はみんな少し癖があるのでしょうか?ここに出てくる理系男子たちはみんななかなかの変わり者で思わずクスッと笑ってしまう場面がちらほらありました。舞台は京都でしたが残念ながら私自身は京都に全く詳しくないので土地名はさっぱり分からなかったです。おそらく京都のことをよく知っている方なら「あー、あそこのことね」などと場所の見当がついて一層このお話の世界に入り込めるんじゃないかなと思います。比較的サラッとした、さわやかな印象の恋愛小説だなと私は思いました。私の読解力がなかっただけかもしれませんが、登場人物たちの感情はあまり深入りして書かれてなかったような…いや、感情描写はあったんですけど正直共感できるところがあまりなかったようには思います(あくまで個人的いです...この感想を読む
京都を舞台にした恋愛小説その1
小学館の月刊誌「きらら」に連載されていたもの。いかにも女の子女の子した花ちゃんの、大学での恋の物語。恋のお相手は全くの理系くん。なんかもう、恋のライバルは「数学」! みたいなお話。こういう、一般的な人と違うものにのめり込んでいる人を振り向かせるのって、本当にかなりの苦労(努力?)が求められると思うんだよなー。同じものを見て同じものを感じる・共有するっていうのは、恋の醍醐味のひとつである訳だし。とかそういうことをいろいろと考えさせられるお話だったと思う。ただ、物語として全体を見た時、面白かったかというと、ちょっと困るところ。恋愛小説としてはもうちょっと何か足りない気がしてしまう。