子どもだった頃があるから、わかる。
私が、小学6年生のとき、担任の先生から薦められた本でした。 当時の私は、「大切なものは目には見えない」っていうことはあいまいすぎて よくわからないままでした。 大人になるにつれ、サン・テグジュペリと、その時代背景を徐々に知ることとなり、 物語のなかにメッセージが込められているのだと、後で知りました。 王子さまと、バラの花。 王子さまと、キツネ。 星の王子さまの物語のメインはここにあるのだろうな と思います。 そして、王子さまは、1年前と星の配置が全く同じ時に、ヘビに噛まれることで 小惑星に帰る。 別れを惜しむ「ぼく」とのやりとりは、大人になった今、 私の一番、涙が出る場面です。 「心で探さないと、何も見えない」 王子さまは、無事に小惑星へ帰れたなら、「ぼく」が見る星たちは、 きっと笑っているように見えるだろう。 もしも、王子さまが悲しんでいるならば、その星たちは 涙でいっぱいになって見えるのだろう。 ものの見方、感じ方には。人それぞれの考え方の多様性もある、 という事を大人になって、物語から感じることが出来ました。
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