子どもだった頃があるから、わかる。 - 星の王子さまの感想

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星の王子さま

4.814.81
文章力
4.83
ストーリー
4.67
キャラクター
4.78
設定
4.83
演出
4.67
感想数
13
読んだ人
38

子どもだった頃があるから、わかる。

5.05.0
文章力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

私が、小学6年生のとき、担任の先生から薦められた本でした。 当時の私は、「大切なものは目には見えない」っていうことはあいまいすぎて よくわからないままでした。 大人になるにつれ、サン・テグジュペリと、その時代背景を徐々に知ることとなり、 物語のなかにメッセージが込められているのだと、後で知りました。 王子さまと、バラの花。 王子さまと、キツネ。 星の王子さまの物語のメインはここにあるのだろうな と思います。 そして、王子さまは、1年前と星の配置が全く同じ時に、ヘビに噛まれることで 小惑星に帰る。 別れを惜しむ「ぼく」とのやりとりは、大人になった今、 私の一番、涙が出る場面です。 「心で探さないと、何も見えない」 王子さまは、無事に小惑星へ帰れたなら、「ぼく」が見る星たちは、 きっと笑っているように見えるだろう。 もしも、王子さまが悲しんでいるならば、その星たちは 涙でいっぱいになって見えるのだろう。 ものの見方、感じ方には。人それぞれの考え方の多様性もある、 という事を大人になって、物語から感じることが出来ました。

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