二度寝で番茶の評価
二度寝で番茶についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
二度寝で番茶の感想
どこにでもある日常がかけがえのないものであると気づかせてくれる、夫婦脚本家の対談・エッセイ
二人三脚、持ちつ持たれつの夫婦脚本家のきずな この本を読んでまず意外に思ったのは、彼らが私が想像していたよりも年配の、五十代と六十代の夫婦だったことだ。だが、一般的に五十代、六十代の人たちと話していて感じるような、昔ながらの因習にとらわれた、頭の固い感じは一切ない。夫婦での脚本の作り方は、妻のかっぱさんが主に執筆を手掛けるのに対し、夫の大福さんは常に情報収集して、かっぱさんが行き詰ったときに必要な情報を取り出して状況を打開する、という流れになっているそうだ。対談の中でも、大福さんは品格という言葉の起源や、歌謡曲の歌詞、落語の一節などを語り、蓄積された膨大な知識、またそれを瞬時に取り出す頭の回転の速さを披露してくれている。夫婦の会話からは、お互いを大事に思い合う気持ちがあふれ出ている。夫の大福さんは2004年に脳出血を起こし半年間入院し、その後妻のかっぱさんに介護されながらリハビリを続けてい...この感想を読む