リアル〜完全なる首長竜の日〜のあらすじ・作品解説
リアル〜完全なる首長竜の日〜は、2013年に公開された日本映画である。原作は、乾緑郎の「完全なる首長竜の日」。監督は、「CURE」「回路」「アカルイミライ」の黒沢清。音楽は、羽岡佳。脚本は、黒沢清、田中幸子。出演者は、佐藤健、綾瀬はるか、中谷美紀、オダギリジョー。 子供の頃に親の仕事の都合で飛古根島に引越した藤田浩市は、そこで和淳美と出会った。大人になった二人は恋人となって幸せに暮らしていたのだが、漫画家である淳美は仕事に行き詰まって自殺未遂をおこし、意識が回復しない状態になってしまう。ある日、浩市は他人の意識内に入り込んで仮想現実を作り上げるシステム「センシング」により、淳美の意識内に入ることになる。仮想現実の中の淳美は、自殺未遂前と変わらない雰囲気で部屋で漫画を描き続けていたが、心がふわふわとした不思議な感覚があるのだと言う。子供の頃に島で描いた首長竜の絵が見たいと言われた浩市は、現実の世界に戻ってから絵を探し、淳美を現実の世界に戻そうとしていくミステリーである。
