死が近づけは、人は生きることに感謝が生まれる。無駄に生きるだけなら、この世はなんとつまらぬところか。
松平斉韶
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「十三人の刺客」は2010年公開の日本映画である。監督は三池崇史で、テレビ朝日と東宝の提携により制作された。PG12指定。 1963年に公開された同名映画を三池崇史の意向によりリメイクしたものである。 時代設定は江戸時代後期の弘化元年、幕府の権力を得ようと民衆を無差別に殺戮していた松平斉韶を暗殺しようとして、島田新左衛門のもとに13人の刺客が集結する。だが松平のもとには、鬼頭半兵衛を筆頭とする300人を超える武士たちが布陣を敷いていたのだった!13人VS300人という圧倒的な戦力差だが、果たしてどう決着がつくのか。 役所広司、松方弘樹、稲垣吾郎、松本幸四郎、市村正親など豪華なキャストが出演しており、話題を呼んだ。 キャッチコピーは「戦わなければ、変わらない。命を燃やせ。」 本作はスペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭や第34回日本アカデミー賞、第65回毎日映画コンクールなどで多数の賞を受賞している。
日頃、時代劇は古臭いし年配の人が観る者だと思っているような私ですが、時代劇の古臭さが一切ない映画だと思います。時代劇に何を求めるか?暴れん坊将軍のような!?爽快さを求めているタイプならこの映画はおススメです。三池監督らしい、簡単に言ってしまえば残酷なまでにって感じですが、ズバズバ人が人を斬って、斬られています。ここまで人が斬られるともう悲しいという感情はなく、逆に爽快感が出てしまうので不思議です。特に伊勢谷友介さんの役があまりにもぶっ飛び過ぎていて好きです。なんでも1963年に制作された同名作品のリメイクらしいのですが、三池版も面白かっただけに元ネタ作品も観てみたくなりました。
この映画、大好きです!たった13人の刺客が、300人もの敵を相手に戦う、その戦闘シーンは圧巻です。泥まみれ・血まみれ、まったくもって「グロい」の一言に尽きるのですが、少数で多くの敵を相手するその戦い方が見事です。出演者も役所広司に松方弘樹、市村正親といったベテラン陣に山田孝之や高岡蒼甫、伊勢谷友介という若手俳優陣。こちらも見応えたっぷりです。そのなかで、一番印象深かったのが、稲垣吾郎演じる、松平斉韶。不気味極まりないです。思い通りにならないなら斬ってしまう。自分を身を挺して守ってくれた家臣の死ですら、何とも思わない。その暴君ぶりは天晴れです。
まず先に言っておきます。この作品は、とてもグロテスクな表現があるので、苦手な方はやめておいたほうがいいと思います(笑)でも、絶対!グロいのが見れる人から内容を聞いた方がいいです(笑)それほどおもしろかったです!出演俳優陣もスゴイ豪華で、大御所の市村正親、役所広司、松方弘樹等が出ている他注目の若手俳優の山田孝之、伊勢谷友介、窪田正孝等が出ていて、しかもストーリーもすごかった!やはりラストの300人VS13人の殺し合いはすさまじいものがあった。でもそんなシリアスな場面だけではなく、伊勢谷演じる山の民が絶倫であったり(笑)役所広司と山田孝之演じる役が親戚という設定もおもしろかった!とにかく!グロくても大丈夫な人は絶対見るべき1本です!
よみがな:まつだいらなりつぐ
松平斉韶
時は江戸時代、異常な暴君であった明石藩主・松平斉韶は将軍・家慶の弟ということで幕府老中への就任が決まっていた。しかし、彼が就任すれば幕府・国の存亡に関わると思った老中・土井は斉韶暗殺を御目付役・島田新左衛門にその命を下す。新左衛門は十三人の刺客を集め、江戸から明石への参勤交代の道中の落合宿で彼らを襲撃しする。戦を知らぬ斉韶はこの壮絶な斬り合いの中で側近の鬼頭にこうつぶやく。