陰日向に咲くの評価
陰日向に咲くの感想
小説を忠実に描写!心温まるストーリー
お笑い芸人・劇団ひとりさんの大ヒット小説の実写化版。やはり頭の中で描写をイメージできる小説と比べるとどうしても実写では限界があり、物足りなくなってしまうものですが、この映画は(小説ほど秀逸にはならないものの)かなり忠実に仕上げており、かなり心温まるストーリーがしっかり描写できていたと思います。色んな人の色んな出会いがリンクしていく話なのですが、2時間ほどにギュと詰め込んだ感があるので、欲を言えば2時間ではなくその倍の4時間くらいでじっくり見たかったような気もします。また主題歌のケツメイシの「出会いのかけら」もストーリーととてもマッチしていてベストチョイスだったように思えます。
温かみのある映画
原作を読んで、劇団ひとりの才能に驚きました。劇団ひとりは人が好きなんだろうなー!そして本も。人と人がいろんな場所で、いろんな思いで交わっていく描き方。そしてタイトルの裏に描かれているメッセージ。陰だったろ、日向になったり。原作もそうだったけど、すごく分かりやすい。(読みやすかった)ある意味、手の込んでいないというかストレートというか。万人受けするのでは?真面目のなかにも笑いがあり、後味がスッキリ。不器用なのか、器用なのか。公衆電話のシーンとっても好きです。最後の記念撮影も、おばーちゃんとのシーンも、岡田くん最高にいいです。劇団ひとりの作品と思ってみると、さらに感動が増す気がします。
細部のストーリーまで目が離せない映画
借金のためにオレオレ詐欺に手を出したシンヤ(岡田准一)と母を探している寿子(宮崎あおい)のストーリーを中心に、様々な人間模様が交錯していく。最初はそれぞれ独立したストーリーが進んでいくが、次第に、あの人とあの人はつながっていたんだ!という驚きと幸せなため息をついてしまう。何でもなかったことがラストになるにつれて繋がっていって、本当に細かいところまで凝っていることが分かる。特に感動の連続となるのがジュピターの部屋。西田敏行はコメディもいいけど、こんな切ない映画もいい。人生うまくはいかないことが多いかもしれないけれど、大切なものを忘れなければ大丈夫だと教えてくれた気がした。
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