目を背けないでちゃんとみてあげなさい。あんたも人の親なんだから。
畠田ツル
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誰もが求めるであろう「ツナグ」の存在「ツナグ」は,生者が会いたいと願う死者と1度だけ合わせることができる特殊な能力。本作は,松坂桃李演じる平凡な男子高校生「歩美」が,樹木希林演じる「ツナグ」の能力を持った祖母の「アイ子」からツナグを継承していく過程を描いた物語である。巫女が霊の魂を口寄せし,自身に憑依させてその意思を伝える「イタコ」にも似ているが,「ツナグ」によって現れる死者はそのままの姿で現れるし,生者と話し,触れ合うこともできる。身近な者の死を経験した誰もが一度は願うであろう「死者ともう一度だけでも会いたい」という理想。この理想を叶えることができる世界を本作では描いている。これを見る私たちが興味を惹かれないわけがない。現実ではあり得ない世界を,今の自分と重ね合わせながら深く考えてしまう映画,それがこの「ツナグ」なのである。ストーリーの展開も,また私たちの心を惹きつける流れになっている...この感想を読む
畠田ツル
ツナグを通じて亡くなった母親であるツルと再会した靖彦。靖彦が自分の息子との関係に悩んでいると聞いて優しくかけてあげた言葉。
畠田ツル
母が病気のことを知らずに亡くなってしまい、病気のことを教えなかったことを後悔していた息子・靖彦に対して、教えなかったのは靖彦の優しさだから良かったんだ、自分は幸せだったよ、とかけた言葉。