壬生義士伝の感想一覧
映画「壬生義士伝」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ぎっしり詰め込まれた内容の考察
上映時間137分昨今の映画作品として、本編が長いものといえるのではないでしょうか。本編部分だけで2時間を超えているのです。小説が原作で、映画化された作品です。原作の小説は、上・中・下という形の3部構成です。長編の物語に分類できる作品だと考えられます。そして、それを映像化するにあたり、2時間17分という長さが必要だったのだとも考えられます。そして、原作のエピソードをできるだけ映像化したい、という制作スタッフの意図を感じ取れる部分です。制作スタッフの原作・コンテンツに対して、強い愛情や思い入れが感じられる事実なのではないでしょうか。時間を優先するのであれば、映像化する場面をカットして絞り込むこともできたと考えられます。しかし、それをせず、これだけの本編時間で制作したことは凄いことなのではないでしょうか。また、映画化される前に、ドラマ化され、地上波で放送もされています。ドラマ作品においては、...この感想を読む
新選組を題材にした傑作
舞台は幕末の京都、おなじみ新選組の話なのですが、主役は南部藩出身のみすぼらしい田舎侍・吉村貫一郎(中井貴一)大義の為に命をかける新選組の中、吉村は命と金に執着するあまりカッコよくない侍。これは命がけの出稼ぎに来ているがゆえの振る舞いで、東北に残した家族への愛がたっぷりの父親の生き様なのです。中井貴一の演技が最高です!お金の催促をする恥ずかしそうな顔も、腕の立つ侍としての凛々しい表情も吉村の人間像を魅力的に演じていました。新選組が衰退していく後半から最後にかけては涙なしでは観れません。とくに藩の屋敷にかくまわれて命を落とすシーンは号泣しました。この作品で中井貴一が大好きになりました
好きな映画
個人的に面白かった映画ですかね。原作が「おやじを泣かせまくる」という浅田氏の小説(未読です)であることを考えればそれは「泣かせ」の重要なシーンだったのかもしれませんが妙に鼻白んでしまいました。また藩主(?)の息子が当時を回想する形式が中途半端に使われていますが、その必然性はあまりなかったように感じられました。「男が男であった時代への郷愁(?)」を描くといった程度の目的だとしたらやめたほうがよかったと思います。物語が分断されてちょっと白けちゃいました。 と、いろいろ小言は言いましたが全体としてはとてもよい作品で、特に登場人物のひとりひとりのキャラクターが微細に描かれていて,どの役者の演技も光っていました。佳作だと思います。
最後は泣けちゃいました
DVDを借りに行ったときに、若い兄ちゃんがこのDVD泣けちゃった、と言っていたのを聞いて興味を持ったので借りて見ました。原作が浅田次郎さんの小説です。新撰組に入隊した盛岡、南部藩出身の吉村貫一郎という男の物語です。吉村は家族を故郷に残していて、家族のためにお金を稼ごうとし、大儀のために潔く死ぬことを是としません。しかし、幕末の動乱の中、最後は家族への思いを抱きつつ逝ってしまう、というストーリーで、なんだか百田 尚樹さんの永遠のゼロと似た展開です。DVDの最後では不覚にも、ううぅっと泣いてしまいました。家族のために、という思いを達せられないせつなさは、どんな時代でも共通の思いだと感じました。
壬生義士伝
レビューを撤回します。、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、