天地明察の評価
天地明察の感想
最良の人生の伴侶(妻も仕事も)を得た男の話
えん…! 宮崎あおいさん演じる、えんさんのセリフ回しが一つ一つものすごくいい。もちろん脚本のまま演じているのでしょう。でもたぶん、サマになる言い方ってあるんですよねぇ…!…という、宮崎あおいの綺麗さ・演技の素敵さに見とれつつの鑑賞です。あ、岡田君も良かったですよ!数学バカ(いい意味で)・算哲さんは暦づくりに人生を懸けます。失敗を恐れていては何もできないものですが、大掛かりになればなるほどに、そして自信ある分野であれば尚更、ぐいぐい突き進む算哲さん達の姿が頼もしく。色々フラグがあるので、ドキドキしながら観進められます。えんさんの(すみませんこればっかりで…)潔さ、強さや優しさがひたすらかっこいい。エンディングの直前、最後の1文章がこの夫婦の全てを表しているなぁと思いました。いいものを観た…!
大切な人とどれくらい一緒にいられる?
天体観測と算術により暦を制作する男 算哲のただならぬ気合いと葛藤、そして暦の完成を様々な人間模様や出来事を織り込みながら描いていく作品。宮崎あおい演じる算哲(岡田准一)の妻えんは算塾を営む兄の妹。数々の縁談を断っていた。算哲との出会いは神社で奉公(境内を掃き清める)をしていた所、算額絵馬の問題に座り込みながら取り組む算哲に、「ちょっと邪魔だからどいて」と言ったことから始まる。いや、いや。本当は、「はばかりながら……」としおらしい言葉遣いでしたよ。さて、算哲は天体観測のために1年間江戸を離れる。1年後にえんと再会の約束をするが、1年以上経てから江戸に帰還。えんが他の男の元へ嫁いでしまう。しかし、離縁。算哲と夫婦になるが、算哲はまた天体観測のため3年間江戸を離れることに。離れた時期、ざっと計算しても4年。人と離れていたら、会うまで待たなくちゃいけないわけで。でも、「待つ≠寂しい・辛い」では...この感想を読む