次々と起こる不幸話に涙がとまらない傑作です
激動の時代の悲しい夫婦の話に号泣する1940年代から1960年代にかけて時代に翻弄された中国での夫婦の叙事詩です。ばくちで全財産を無くした夫は、影絵芝居で生計を建てます。遠征先で人民解放軍と国民軍の戦争に巻き込まれ、無事帰りついた時には、妻は湯売りで極貧の暮らしをしていました。そのうち長男が事故で死に、聾唖の娘がやっと嫁にもらってもらったたと思ったら初産で死ぬという不幸を乗り越え、娘が残した孫と娘の夫ともになおも生き抜くというものです。まあ、次から次へと不幸がやってきて、哀れで、そんなアホなと思わなくもないですが、夫婦はそれでも生きていきます。普通は生きるのが嫌になるはずなのに、活きる、それがテーマなんですよね。もし、私達ならどうするか、というより、こんな不幸は起こりえないというように、現代の私達は考えるはずです。傑作か駄作か賛否両論かもこの作品を、傑作とするか、駄作とするか、ひょっと...この感想を読む
4.54.5
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