PLUTOの評価
PLUTOについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
PLUTOの感想
人間に限りなく近づいたロボットの悲運
手塚治作品を踏まえた新たな名作手塚治虫の代表的な作品である「鉄腕アトム」からのオマージュとして制作されたマンガだけれど、全くのリメイクでなく、浦沢直樹ならではのキャラクターとしてが新たに蘇った作品だと思う。個人的には「ブラック・ジャック」や「ブッダ」ほど読み込んでいない作品のため話がどれくらい似ているのかということはほとんどわからないのだけど、十分に楽しめた。またキャラクターの違いも面白い。もちろんアトムやウランばかりでなく、手塚治虫には完全なロボット然として書かれていたゲジヒトは、浦沢直樹には疲れた中年の刑事として描かれ、話が進むまでロボットということさえわからないくらいだった。“プルートゥ”に破壊される計画に含まれていた7人のロボットの多くが一見ロボットとわからないという展開がいかにもサスペンス風のおもしろさをプラスし、ストーリーから目が離せなかった。浦沢直樹の絵柄と合致したストー...この感想を読む