雨に唄えばのあらすじ・作品解説
雨に唄えばは、1952年アメリカ、1953年日本で公開されたMGM製作のミュージカル映画である。1952年アカデミー助演女優賞、ミュージカル映画音楽賞、また同年のゴールデングローブ男優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞している。 この映画は、サイレント全盛期のハリウッドが舞台である。新しい時代のトーキーの波が押し寄せる中、その地位を脅かされつつある大スターカップルが強引にトーキー映画に出演することになるが、女優の致命的な悪声と、トーキーのノウハウの無さが露呈し、映画は危機的状況に陥る。そこで男優が新しい恋人にしようともくろむ新人女優を起用し、彼女の美声で映画を成功させ、なおかつプライドが高くわがままな現恋人の大女優をお払い箱にしようと様々なことを画策する物語である。 主演男優のジーン・ケリーが雨の中主題歌を唄いながら踊るシーンはこの映画の代名詞といえる名シーンである。 この作品は、アメリカ国立フィルム登録簿に1989年新規登録されている。
雨に唄えばの評価
雨に唄えばの感想
ミュージカルの名シーンが盛りだくさん
ダンスの名人・ジーン・ケリーの代表作、いや、ミュージカルを、映画を代表する一作と言っても過言ではない作品です。しかし、有名な土砂降りの中でもダンスは知っていても、この映画は見たことはないという人も多いかもしれませんね。でもこの映画には、あのシーン以外にも素晴らしいミュージカルシーンがあるんですよ。ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オコナーが歌い踊る「グッド・モーニング 」や、ドナルド・オコナーの至極の芸が素晴らしい「メイク・エム・ラフ」など、タイトル曲以外にも素晴らしい音楽とダンスが楽しめる作品です。ストーリーは無声映画からトーキー映画への転換期の映画界の話です。当時の業界の雰囲気を楽しめるところも面白いですよ。
名曲が彩る名作
あまり馴染みのない人も多いと思いますが、映画が発明されまだ無音映画時代のスターがトーキーと呼ばれる音ありの映画に移り変わるときの映画スターたちの物語です。容姿はいいが声を出して演技すると酷い女優に声をアテレコしたり、当時に実際あったのではないかと思わせるような協奏曲が続きます。やはり映画の見せ場はジーン・ケリーが雨の中で歌う名曲、「雨に唄えば」でしょう。曲自体はすでにあった曲なのですが、とてもドラマに合っていてアーリーアメリカンの夢のある、幸せな感じが伝わってきます。雨の中で幸せに「雨に唄えば」を歌って似合う時代に思いを馳せて憧れながら映画を見終わることができます。
エンターテイメント!
時計仕掛けのオレンジのほうでなんとなく暴力的なイメージがついてしまったあの歌の元ネタになった映画です。ジーンケリーとドナルドオコーナーのダンスやタップ、歌がすばらしく撮影技術などがあまり発達していなかった時代に演技だけでこれだけ魅せられるのはすごいなあと思います。昔の映画ですし、映像も古いですがそれを上回る魅力がたくさんあります。恋がはじまる前のワクワクした感じを素敵な歌と踊りが彩って、いつまでも見ていたいくらい楽しい!特に、雨の中うたって踊るあのシーンは本当に素敵で梅雨のこの時期、ぜひ見たい映画です。雨が好きになれるかも?
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