イレイザーヘッドのあらすじ/作品解説

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イレイザーヘッドのあらすじ・作品解説

「ツイン・ピークス」の鬼才デヴィット・リンチが監督・脚本・製作などほとんどを手掛け、自己資金と5年を費やし製作した劇場公開長編デビュー作。 1977年公開のアメリカ映画だがモノクロで、カルト映画のトップに挙げられる作品である。 フィラデルフィアの工業地帯で働く印刷工ヘンリーは、ある日唐突に、彼女から出産したことを告げられ、赤ん坊を育てることになる。鳥の雛のような姿でキーキーと泣きわめくそれに耐えられず彼女は失踪、赤ん坊と共に残されたヘンリーは、次第に壊れていくが…というストーリー。 ほぼ全編にわたり、その不快極まりない鳴き声と、もじゃもじゃ頭(イレイザーヘッド=消しゴム頭)の異様な男ヘンリーと、隠喩や象徴的な場面が延々と続く悪夢のようで、芸術と賛美される反面、酷評されるなど評価は極端に分かれ、鑑賞というより体験といった方がふさわしい作品である。 ヘンリー役のジャック・ナンスは、以降リンチ作品の常連となるが、今作の印象が強く端役での出演が続く中、53歳で死亡している。

イレイザーヘッドの評価

総合評価
4.504.50
(1件)
映像
4.004.00
脚本
3.503.50
キャスト
2.002.00
音楽
3.003.00
演出
5.005.00

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イレイザーヘッドの感想

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鬼才、デヴィッド・リンチの処女作

デヴィッド・リンチの真髄初めて見た方はびっくりされたのではないでしょうか。内容はシュール一辺倒。登場人物の突然の奇行。そして急に現れる両頬にこぶのある謎の人物!「全く意味がわからない!」と頭を抱えた方も多かったはず。こんなシュールな映画にも、実は製作の経緯で納得のいく理由があるのです。今回はそんなリンチの映画、イレイザーヘッドについての考察を紹介します。冒頭から漂うなんとも言えない暗い雰囲気この映画は印象的なモノクロ映像にて撮影されています。それと合わせてリンチ独特の意味深なカメラワークが不気味さを醸し出していますよね。また、タイトルのイレイザーヘッドとは主人公の髪型のこと。鉛筆の先に付いている消しゴムに似ていることが理由です。そして彼女の家に呼ばれた主人公は彼女が妊娠している事を打ち明けられます。しかし、主人公はあまり動揺をしません。きっと主人公は彼女の妊娠を知っていたのだと思います...この感想を読む

4.54.5
  • RIKARIKA
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  • 1211文字
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