バードの評価
バードについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
バードの感想
ジャズの歴史を革新したチャーリー・パーカーの半生を、時制の異なるエピソードを通して意識の連鎖によって物語っていく「バード」
クリント・イーストウッドが監督した映画「バード」の「バード」とは、ジャズの歴史を新しく変革したチャーリー・パーカーの異名である。その名にふさわしく、彼の音楽は天衣無縫の言葉どおり、どこまでも軽く飛翔し、彼の新しい音楽へのアイディアは尽きることなくあふれ出た。ジャズへの造詣が深いクリント・イーストウッドが監督に専念して作った、この「バード」は、ひとりの偉大なアーティスト、バードことチャーリー・パーカーに焦点を当て、サックス奏者として1930~1950年代にかけて活躍し、ジャズに革命をもたらしながら、34歳の若さで逝った彼の悲劇的な生きざまを、回想を交えた絶妙な演出と深みのある映像で映し出していくのです。彼は1930年代にカウント・ベイシーやレスター・ヤングが活躍したカンザス・シティで、彼らの音楽を聴いて育ち、彼らのブルース色の濃い音楽が、バードの音楽の源になった。ビック・バンドの一員として音楽の修行を...この感想を読む