夕陽のガンマンのあらすじ・作品解説
1970年代一大ブームとなったイタリア製の西部劇、いわゆるマカロニ・ウェスタンの名作である。 2人の賞金稼ぎ、紳士的な風貌のモーティマー大佐にリー・ヴァン・クリーフ、流れ者の男モンコにクリント・イーストウッド、 彼らが追う悪党のボス、インディオにジャン・マリア・ヴォロンテ、その一味のクラウス・キンスキーもチェックしたい事柄である。 賞金稼ぎのモーティマー大佐は、冷酷非情な悪党インディオに妹を殺され、その復讐のため彼を追ううち、流れ者のモンコに出会い、反目はするもののいつしか手を組み、インディオを追い詰めてゆくというストーリー。 けれど、大悪党インディオにとっても大佐の妹は惚れた相手であったというのも作品にほろ苦さを残し、彼女の遺品である懐中時計の奏でるオルゴール曲も大変印象深い。 公開は1965年、監督はマカロニ・ウェスタンの父セルジオ・レオーネで、世界中にブームを巻き起こした「荒野の用心棒」、今作と「続・夕陽のガンマン」を合わせて”ドル箱三部作”と呼ばれている。
夕陽のガンマンの評価
夕陽のガンマンの感想
セルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタンの傑作「夕陽のガンマン」
人名が軽視される所では、時には殺人が金になった。そこで賞金稼ぎが生まれた。このセルジオ・レオーネ監督の「夕陽のガンマン」の物語は、こんな乾いた口調で始まる。二人の凄腕のガンマンが、共通の敵に狙いを定める。その首に高額の賞金がかかった殺人犯インディオ。賞金稼ぎの一人は、初老の元軍人で、モーティマー大佐。カロライナ随一のガンマンで、身なりもきちんとした紳士。彼がインディオを狙うのには、別の理由があった。もう一人は、新顔の賞金稼ぎで、現在、荒稼ぎ中。目にも止まらぬ早撃ち。この二人が、時には協力し、時には騙し合いながら、インディオとその手下を追い詰める。自分の仲間までも騙して殺しながら、悪事を重ねるインディオが、時折、虚ろな目で思い出すのは、大切にしている時計の裏側にそっと隠した写真の美しい女性。インディオと手下の首にかけられた賞金を山分けする算段の二人の賞金稼ぎは、徐々に目的に近づくが、やが...この感想を読む
兎に角かっこいい、渋い!
賞金稼ぎとしてそれぞれ名を馳せていたモーティマーとモンコが、同じ目的を持つ者同士として協力しながら、脱獄して二万ドルの懸賞金のかかったインディオを追う物語。インディオの銀行強盗計画では二人ともまんまとやられてしまいましたね。そのあとモンコのスパイ活動なんかを経て、インディオの手下を徐々に殲滅していきます。インディオは実は、モーティマーの弟とその妻を殺した犯人。そのことからモーティマーは腕を磨き、賞金稼ぎとなりインディオを追ってきたのでした。インディオだけがのこり、ようやくモーティマーは妹の仇を討つ時がきました。妹が持っていた懐中時計のオルゴール音を合図に、二人は向かい合って決闘をした。そしてモーティマーが見事にインディオを倒します。ストーリーがシンプルでひたすらかっこいい!あんなおじさんになりたい笑
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