ラウンド・ミッドナイトのあらすじ・作品解説
ラウンド・ミッドナイトは1986年にアメリカ・フランス・日本で公開されたフランス発の伝記映画である。 配給元はワーナー・ブラザーズ。 アメリカで大活躍していたジャズサックス奏者のデクスター・ゴートンガ主演を務めた映画として知られている。 監督は「田舎の日曜日」「ソフィー・マルソーの三銃士」のベルトラン・タヴェルニエ。 なお、タヴェルニエはデヴィット・レイフィールと共同で脚本も執筆している。 製作はアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフの2人が共同で担当しているほか、ジャズピアニストで作編曲家としても活躍するハービー・ハンコックが音楽を担当している。 なお、ハンコックとゴートンは1986年度第59回アカデミー賞で作曲賞と主演男優賞ににもノミネートされている。 KINE NOTEでの平均評価は68点、Yahoo!映画では3.53点(星5点につき)という評価になっている。 この作品は1940年~50年代に活躍したサックス奏者を描いた内容となっている。
ラウンド・ミッドナイトの評価
ラウンド・ミッドナイトの感想
ある時代とそこに生きた人間の生活と息づかい、時代に左右されない永遠で不変の人間ドラマの秀作 「ラウンド・ミッドナイト」
デイル・ターナーの演奏を戸外で雨に濡れながらでも聞くフランシス。だから警察に保護されたデイルを引き取るためには、別れた妻から借金する屈辱もいとわない。フランシスの尽力でアメリカでの演奏が実現したが、デイルはすでに過去の人。絶望でひと足先に帰国したフランシスのもとに届いたのは、デイルの麻薬死の報だった-------。1959年のパリを舞台にしたこの映画は、実在したジャズの黒人テナー・サックス奏者のデイル・ターナーをモデルにした友情物語だ。ジャズという音楽は、1900年頃にアメリカ南部の港町ニューオリンズで発祥したのですが、黒人が白人音楽との接触を通じて生んだ都市型音楽の走りと言えるかも知れません。もちろん、ジャズの直接的な担い手が黒人であったのは周知の事実ですが。この映画の主人公デイル・ターナーに、ジャズが辿った歴史の一面を見る思いがしてきます。黒人労働者の北上とともに、1920年代には北部の都市に波及し、...この感想を読む
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