テルマ&ルイーズの評価
テルマ&ルイーズについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
テルマ&ルイーズの感想
リドリー・スコットの独自の世界。映画と社会。
フェミニスト映画?それともリベンジ映画?テルマ&ルイーズが公開された年、本作はアメリカで大きな社会現象を巻き起こし話題を呼んだ。それは本作がフェミニスト映画か否かという議論で意見が二つに分かれたためである。加えて、当時アメリカ本土を含む女性の社会進出を掲げるフェニズム運動が盛んに行われていた背景もあった。フェミニスト映画だと唱える人々の主張は、映画の反男性的な側面に注目したもので女性が男性に抑圧されることなく自由気ままに旅を続ける姿は紛れもなく社会での女性の活躍の可能性を広めた映画だというもの。確かに本作ではテルマやルイーズが男性に屈する描写は一切含まれておらず、むしろ男性を出し抜き、銃で脅すシーンが印象的なのは事実である。また、基本的な映画に見られる男女の役割が逆転している点も要因しているだろう。ただ、ここで興味深い点は本作がフェミニスト映画ではないと主張していたのもアメリカの女権...この感想を読む