スタンド・バイ・ミーの感想一覧
映画「スタンド・バイ・ミー」についての感想が6件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
少年時代は毎日が冒険だ
作家である主人公がある新聞記事で自らの少年時代の事を思い出す。主人公が小さい田舎町で育った男性。いつも一緒に遊ぶ仲間が3人いた。それぞれ性格も家庭環境も違っていたしそれぞれ別々の傷を抱えていた。その少年達がある事をきっかけに行方不明になっていた少年が森の奥で列車にはねられて死んでいるという噂を耳にする。その死体をみつければヒーローになれると安易に考えた4人は死体探しの旅にでる。旅の途中今まで経験しなかった事を沢山経験する。結局死体はみつからなかった。ヒーローなんかになれなくても得たものは両手にかかえきれないぐらいあったのだ。4人が線路づたいに歩いていくシーンはとても印象的です。
大人になってみたら更にグッとくる
幼い頃から何度も見ている映画。1番最初に見た時はリヴァーフェニックスが泣きながら学校で先生に泥棒あつかいをされた事を話しているシーンがとにかく印象に残っていて「なんて悪い先生がいるんだ!この坊主頭の子がかわいそう」とか思って泣きまくった様な記憶しかないのですが、歳を重ねるにつれ当たり前だけれど見のがせない部分が多すぎて、こんなに色々な事が詰め込まれてた映画だったのかとおもった映画をみたあとは本当に感想なんて何もないただスタンド・バイ・ミーを観たっていう事実だけが残る様な感じあの主題歌でまた映画をはじめてみた頃に引き戻された様な感覚にさえ陥ります
心理学実験、つり橋効果
ロブ・ライナー監督の1986年の作品。もう四半世紀ほど絶った作品ですね。舞台は過去の記憶、12歳の少年たちの夏、時は1959年だった・・・・とある夏の日々を描くのですが、大変懐かしいセピア色のトーンがかかっていて、見てても懐かしげな風情なのです。少年が集まってて何かをたくらむ、これは時代を超えて素敵な色合いがありましょう。二度と来ない夏のあの日、、初めての経験だったので、とっても記憶に残ってるというお話なんです。少年たちは、目的を決定し、参加意志を示し、同じ目的で同じ経験をするという高度な条件下で人体実験をする。橋を渡り、危険を共有し、仲間意識が強くなる、ましてや初めての経験では、強く印象づけられてしまいます。この類のことを、ボーイスカウトでは入隊許可される7歳から行っていいます。共通の敵が居る時、人は結束するという、人間の基礎も覚えておきたい大きなキーワードです。この感想を読む
わるがきの風景
スティーブン・キングの同名原作「スタンド・バイ・ミー」の映画化作品です。少年四人が線路を歩いて行くシーンや、ベン・E・キングの同名の名曲「スタンド・バイ・ミー」は映画史に三千と輝く名シーンとなっています。言わずと知れた名作でしょう。挿入歌で流れる1950年代のアメリカのヒットソングがなんともノスタルジーを誘い、良い味を出しています。静かなのどかなかんじで物語は進んでいきます。個人的には美化していない、大人の意図を感じない少年像というものに感心します。こういう狂気で無意味なバカな少年だったなぁと思えるところが、なんとも苦々しくも惹きつけられます。まぁ、一見の価値はあります。
誰にでも覚えがある子供時代の輝き
秘密基地、仲間、見知らぬ土地への冒険……どこの国に生まれようが覚えのある子供時代の思い出。そうした点をキングの原作を元にして巧みに描いてあります。いつもつるんでいる仲間同士が森の中にあるという死体を探し出して英雄になろうと計画します。子供同士ですから、その過程でさまざまな出来事が起きます。しかし四人はこの冒険を通して何か大事なものを得ることとなります。本作はただの少年冒険ものではなくて、それぞれの個性と背景がよく描いてあり、一流の児童文学といっても過言ではありません。笑いあり涙ありで見終わってから甘酸っぱい気持ちを感じることでしょう。さらに特筆すべきは有名なテーマ音楽です。まるで本作のために作られたような音楽で、思わず口ずさんでしまう魅力があります。
ザ・少年時代!
中学生の頃に、学校のおとまり会で鑑賞しました。わんぱく少年4人を描いた物語です。子供ながらの楽しさがぎゅっと詰まっている映画です。ある日、列車に惹かれてしまった少年の死体があるという噂を聞いて、見つけてヒーローになることを決意。町を飛び出して冒険が始まります。少年ならではの発想がいい。ぬかるむ未知をあるいてヒルに吸い付かれたり・・・大変な道のりです。2日間ではありましたが、少年たちはその冒険によって得るものがありました。こうやって人は成長していくというのを人生の一部分を切り取ってみせた縮図のような映画です。そう、子供のころの友人ってかけがえの無いものですよね。