くちづけの評価
くちづけの感想
全ての悪は、善の果てにあるのかもしれない。
こんなにも優しくて、こんなにも残酷な事があっていいのだろうかと、正直胸くそが悪くなりました。けれど私が感じたこの胸くその悪さは、私たちが絶対に感じておくべき真実なんだと思いました。竹中直人さん演じる父”いっぽん”が余命宣告され、もう自分が知的障害のある娘をこれ以上守り続ける事が出来ないと分かった時、最終的に下した決断が『娘を殺める事』だったのは、やはり知的障害者とその家族の問題は、その家族でしか解決できない悲しい世の中だからなんだと思い知らされました。自分が守っていかなければ、このまま娘が浮浪者になったり、性犯罪の被害者や罪を被せられた犯罪者として心無い人たちの餌食にされる可能性があると分かっていたら、私でも我が子を一人この世に残していく事は出来ません。子どもへの最大の愛の果てにあるものが子どもを殺す事だなんて、こんな悲しい現実はあってはならないはずなのに、”いっぽん”の決断を悪と言い...この感想を読む
くちづけの登場キャラクター
阿波野幸助
よみがな:あわのこうすけ ニックネーム:愛情いっぽん 性別:男性 住まい:ひまわり荘 所属:ひまわり荘での住み込み 特徴:住み込み後、病気が発覚する 価値観:マコが全て。マコのために生きている。 職業:漫画家 家族:阿波野マコ 人生:妻を亡くし、マコを男手一人で育てる
阿波野マコ
よみがな:あわのまこ 年齢(作品時):30歳 性別:女性 所属:パン工場 性格:ピュアでおませ 特徴:知的障害者 趣味:ファッション 好きな食べ物:お肉 トラウマ:見知らぬ男性にラブホテルに連れて行かれた過去をもつ 家族:阿波野幸助