赤い天使の評価
赤い天使の感想
若尾文子が白衣の天使を演じる怪しい映画。
若尾文子が従軍看護婦を熱演しています。役所のため、口調が男勝りなのですが、それが若さと相まってなんだかカワイク見えてしまいます。戦争映画といいつつ、若尾文子のアイドル映画と言えなくもない感のある本作。川津祐介とのカラミといい、芦田伸介と愛し合っちゃったりといい、戦場のしんどさも伝えつつ、(エロ的に)押さえるとこをきっちり押さえている、そのせいで不思議な迷宮感のある映画になっています。(エロといっても、公開が昭和41年の一般作ですから、モロもチラリもありません。服を剥ぐとか、頑張ってはいますが…)予算のせいもあるのでしょうが、少ない人手、小規模なセットで、がんばって過酷な戦争を演出していて、なんだか別な意味で泣かせます。「怪作」といっていい映画じゃないでしょうか。
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