人の命の重さを考えさせられる作品
「252」とは東京消防庁の通話コードで「要救助者」を表しているようです。コードは市町村によって異なるようですが、生存者という意味だけではなく生死未確認の場合も使用されるようです。この作品では救助される側・救助する側の命の重さについて、当事者だけでなく家族の思いも通して描かれています。人命救助と二次災害のはざまにある葛藤二次災害の危険のため人命救助がなかなか進まない「ハイパーレスキュー」の隊員たちの葛藤が描かれています。「救助を待っている人がいるのであれば、命がけで救助をするべきだ」という隊員もいれば、「待機は命令だ」という隊員もいます。第三者から見ればレスキューは命がけの仕事だとわかって就いているのだから、命を投げ出す覚悟で救助すべきだという意見もあるのかもしれません。それが、要救助者の家族であればよけいでしょう。しかし二次災害が起こるとわかっている状況で、救助作業を行えば必ず被害が拡大し...この感想を読む
5.05.0
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