ハクメイとミコチのあらすじ・作品解説
ハクメイとミコチは、原作・樫木祐人のファンタジー漫画で、2012年よりKADOKAWA エンターブレインのFellows!にて連載され、単行本としては2015年1月時点で全3巻が刊行されている。 元々は読みきり作品として、「きのうの茜」という題名で2011年にFellows!にて掲載されたが、好感触だったため、同年にタイトルを「足元の歩き方」と変えて読みきり作品2話を掲載、その後連載作品「こびと日和」として2012年より連載を開始、現タイトルになったのはFellows!のvolume26からである。単行本には読みきり作品を含めて収録されている。 ボーイッシュな女の子ハクメイと彼女と一緒に住んでいる理論派のミコチは森の中にある楠の根本に家を立てて暮らしていた。彼女たちの身長はなんと9センチ。そんな2人が昆虫と遊んだり、店を経営したりする姿を描いている。 なお、本作では人間の存在には一切触れられていない。
ハクメイとミコチの評価
ハクメイとミコチの感想
すぐに引き込まれる、魅力的な世界観
まるで好みの箱庭を覗き見ているようなワクワク感。鮮やかで細かく、飾っておきたいと思うような表紙に魅かれて手に取ってみたら、そこは想像を超えた魅力的な世界だった。森の奥に暮らす、身長9センチのハクメイとミコチ。二人の容姿からは、和の雰囲気も洋の雰囲気も感じられ、妖精のようにも見えるからか、なんとなく神話の中の一コマを切り取ってきたようにも思えてくる。表紙でミコチが背負っているキノコが、彼女らのサイズをリアルに想像させてくれて、その可愛らしさに、誰もがほんわりとさせられただろう。もちろん、表紙だけでなく、どこを見てもこの世界観が崩されることはないので、飽きることなく、どっぷりと彼女らの世界を楽しむことができる。お話としては、二人の日常を中心として進んでいくのだが、絵を見ているだけでも、ずいぶん楽しい。まず、第1話の「きのうの茜」、一番最初に見ることのできる二人の部屋の中。昔遊んだRPGの中に出...この感想を読む
ミニチュアに迷い込んだような物語
造りこまれた世界観この作品は登場人物の洋服から背景や風景までもの凄く描写が緻密です。描き込む余白が全くないほどにみっちりと描かれています。この緻密な描写によって、異世界の小人の少女たちのお話がすごく身近な物に感じられます。世界のどこかには本当にこんな素敵な国が存在していて、その国の片隅で本当にこの小さな2人が楽しく生活しているような気がしてきます。ミコチが作る美味しそうなお菓子や料理の匂いが漂っているような錯覚を起こします。2人の住居も家具から棚に置かれた食材やビンの一本一本まで緻密に描かれていて、ハクメイとミコチからお家に招かれたような気分です。可愛い小人の日常物語は2人の小人・ハクメイとミコチの日常生活が描かれています。2人は時に喧嘩をしたり、笑い合ったりと協力しながら毎日暮らしています。2人の家も可愛いし、2人の衣装も可愛いし、街の風景も可愛いとどこを切り取っても可愛い尽くしです。し...この感想を読む
ほのぼの、のんびり
「ハクメイとミコチ」は樫木祐人先生の作品です。身長10センチ満たない小人、ハクメイとミコチの日常を描いたのんびり、ほのぼのストーリーです。とくにストーリー的なものはなくて、小人のハクメイとミコチが、ただお魚を釣りに行ったり、料理をしたり、買い物にいったりしながら暮らすという漫画です。ふたりは小人なので、まわりのものはみんな大きくて、何か困ったことがあったら虫に手伝ってもらったり、鳥にのせてもらったり…というかんじ。とにかくほのぼの、のんびりした日常なんですが、見ていて面白い。料理なんかとくに、めっちゃおいしそう。不思議な魅力のある漫画です。
ハクメイとミコチの登場キャラクター
ハクメイ
よみがな:はくめい 身長:9cm 性別:女 住まい:マキナタ 所属:元キャラバン 性格:行動派で肉体派のガテン系 特徴:外ハネ癖っ毛の赤毛の三つ編み 趣味:野宿 特技:柿の葉を使った即興テント 職業:修理屋