中国嫁日記のあらすじ・作品解説
中国嫁日記は、日本の同人作家井上純一の漫画作品である。作者と妻である中国人女性との結婚生活におけるカルチャー・ギャップを軽妙洒脱に描いた4コマ漫画をブログに掲載していたところ評判となり、エンターブレイン社から単行本化されるに至ったという経緯を持つ作品である。 作者の井上純一は、同人サークル希有馬屋と株式会社銀十字社の代表も務めており、本作品が発売された後も同人活動を行っている。本業の漫画のほか、イラスト作品やフィギアのプロデュースなど多彩な活動を行っている。 物語は、主人公の元に中国瀋陽市出身の嫁「月(ユエ)」が嫁いできたところから始まる。作者本人である主人公の「ジンサン」との、文化の違いから引き起こされる奇想天外なエピソードが、読む者の笑いを誘う。2010年に第1巻が発売されて以来、2015年には第4巻が刊行されている。 なお、この作品の元となったブログは、インターネットで評判となり、2010年にはアルファブロガー・アワードを受賞している。
中国嫁日記の評価
中国嫁日記の感想
おじさんオタクが結婚
漫画家の井上 純一 先生とその奥さんである月さんのノンフィクションな生活を描いた作品です。元々はネット公開されていた作品でもあるのですが、月さんは本当に実在しているのか、とも噂されたことがあります。しかしそれも無理からぬことで、ひょんなことから中国人の月さんと結婚することとなった井上先生。実は直接お会いしたこともあるのですが、こう言っては何ですが普通のおじさんオタクという印象を受けました。そんな彼が何故、中国人の若い月さんと結婚することとなったのか。その内容は全てこの中に収められています。おもしろおかしい二人の日常の中に、ふと垣間見える二人の持つ絆の強さ。国際結婚という障害を感じさせない二人の仲を見ていると、日中問題も捨てたものではないという気がしてきますね。