惡の華のあらすじ・作品解説
惡の華は2013年4月から6月にかけて放送された原作・押見修造、制作・ZEXCS、監督・長濱博史によるアニメ作品だ。 本作はボードレールの「悪の華」を愛読書とする少年・春日高男、高男が密かに想いを寄せるクラスの美少女・佐々木奈々子、嫌われ者の女子・仲村佐和の3人を中心とし、「絶望」をテーマに、思春期特有の精神的彷徨と自我の行方を描いた青春作品である。原作は中学編、高校編からなっており、アニメでは中学編の内容が描かれている。 本作は微かなそぶりなどに現れる人物の様々な感情をより生々しく表現する為、また作品の世界観により入り込み易い風景描写を目指し、実在の人物や風景を撮影・編集しそれを基に絵を描き起こす「ロトスコープという」技法を用いて制作された。ロトスコープを用いたアニメ作品は日本で本作が初めてである。 実写撮影は原作の舞台である群馬県桐生市にて行われ、ロトスコープの元となった実写映像はニコニコ生放送での配信や、Blu-rayおよびDVDの特典映像として付属されている。
惡の華の評価
惡の華の感想
気持ち悪いけど続きが気になる
『惡の華』は、思春期の生々しい心情が描かれた作品です。恋愛の性的な面だとか、理性で覆い隠している人間の本質だとか。そういう、普段は内に秘めている人間の醜さを剥き出しにしてしまうような話だと思います。だから、終始気持ち悪いというか、あまりいい気分はしないです。仲村さんによって見出された春日くんの佐伯さんに対する性的な葛藤とか、佐伯さん自身が目覚めてしまった恋愛による承認欲求だとか、それをずっと見ている仲村さんの内面の葛藤とか。人間の中に秘めた変態性について触れているけど、理解できない部分が本当に大きい。正直仲村さんは怖いです。それでも、人気が出るということはやっぱり何か理由があるんでしょうか。私にはこの作品の魅力はよくわかりませんでしたが、途中で見るのをやめなかったということはもしかしたら何か惹かれるのものがあったのかもしれないです。みれる方は、試しにみてもいいんじゃないでしょうか。この感想を読む
うわっ…と思いつつも続きが気になってしまう作品
初めて見た時、これはアニメでやる意味があるのかな?と思ったのですが、話そのものの気持ち悪さ(というと語弊があるかもしれないけど)と相まって、これはこれでマッチしていると思うようになりました。ラノベや漫画でよくある、空想の学園のような何かではなくて、本当に学校生活を送っている感じがして、怖いくらいにリアリティがあります。笑いのネタになるような中二病じゃなくて、真の意味での中二病という感じで、見ていて痛々しいのですが続きが気になります。主人公の春日が、本当にイライラするような奴で、でもありがちな中学生なところがいいのかなと。あれくらいの歳の子だと簡単に踏み外しますもんね。どんどん転がり落ちていくのが、むしろ爽快に思えてくる不思議な作品です。
始めて観た時は驚いた
始めてこの作品を観た時は「え、なにこれ!?」とビックリしました。今までに観たアニメとは風貌が違いすぎる!調べてみると実写をそのままアニメにしているから、あの何とも言えない独特な映像になるんだと友達に教えてもらい、それからは違和感なく見ることができました。内容はあの年代にある独特な思春期の何とも言えないどろどろとしたもの。普通のアニメのようにお腹を抱えて笑うといった作品とは違うので好き嫌いがハッキリするのかもしれません。今までにない手法、そして内容だったので私は興味がわいて見るようになりましたが、周りでは「ちょっと苦手」という声が多い感じです。
惡の華の登場キャラクター
佐伯奈々子
よみがな:さえきななこ 性別:女性 国籍:日本 住まい:裕福な家庭に育ち、瀟洒な邸宅に住む 性格:真面目かつ保守的 特徴:周囲からはしっかりした優等生のイメージを持たれている 特技:成績優秀 両親:両親とも上品かつ穏やかな性格 悩み:自己不一致 雰囲気:おしとやかな雰囲気
春日高男
よみがな:かすがたかお 性別:男性 国籍:日本 性格:自意識過剰 特徴:クラスメイトからの評判はあまり良くない 趣味:読書 癖:内向的かつ潔癖症気味 容姿:女の子のよう 成績:芳しくない 傾向:対人関係にも壁を作りがちな傾向にある