とある飛空士への追憶のあらすじ・作品解説
アニメ『とある飛空士への追憶』は、2011年10月1日に東京テアトルの配給で公開されたアニメ映画である。原作は、ガガガ文庫から刊行された犬村小六の同名ライトノベルである。監督は宍戸淳が務め、アニメーション制作はマッドハウスが行った。 また声優には、俳優の神木隆之介、グラビアアイドルの竹富聖花、芸人であるサンドウィッチマンの富澤たけし、といった面々が起用されている。 アニメ『とある飛空士への追憶』は、西方大陸と東方大陸、大陸がこの2つしか存在しない架空の世界を舞台にしている。西方大陸は神聖レヴァーム皇国が、東方大陸は帝政天ツ上が支配している。そして、海を挟んで向かい合う両国は戦争状態にあった。 主人公は、優れた操縦技術を持つ神聖レヴァーム皇国の飛空士・狩乃シャルルである。彼は、次期王妃ファナ・デル・モラルを東方大陸内にある神聖レヴァーム皇国の自治領から海を隔てた本国まで水上偵察機で送り届ける、という極秘任務を引き受ける。
とある飛空士への追憶の評価
とある飛空士への追憶の感想
主人公とヒロインの魅力
物語構成と登場人物主人公とヒロインが、敵対勢力の軍勢を掻い潜り、目的地に到着するまでを描いた物語です。アニメ本編には、主人公であるシャルルのエピソード、ヒロインであるファナのエピソード、目的地を目指す理由付けされている場面が差し込まれています。しかし、大部分は、シャルルとファナの空の旅を描いたものであり、そこに時間が割かれています。そして、物語としては、目的地を目指すだけの単純な構成だといえます。こういった物語構成で、アニメ本編に必要なことは、主人公とヒロインを魅力的に描くことなのだと思います。物語展開が単純なものに成りがちなので、ストーリー性から面白みを打ち出していくことは難しいと思うのです。しかし、主人公とヒロインの存在に、観る側を惹き付けることで、アニメ本編が楽しいものになってくるように思います。逆に、主人公とヒロインのキャラクター性に魅力が欠いたものであれば、「とある飛行士への...この感想を読む