新世界よりの感想一覧
アニメ「新世界より」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
哀しい未来の話
架空の未来の話がベースになっています。だいたい今から1000年後の世界。高いビルやハイテクな乗り物が沢山走ってる未来ではない。素朴でどこか懐かしい昔の日本のような世界。みんな昔ながらの生活をしているのか?そういう訳ではない。生活基盤は昔ながらの日本でも、彼らには現在の私達にはないものを持っていた。それが呪力。超能力だ。1000年後の世界に生きる人間の全てがこの呪力という超能力を必ず持っている。それを学校に通いながらコントロールすることを学んでいくのだ。この世界の人間の人口は非常に少ない。その代わり、バケネズミと呼ばれる二足歩行で言葉が話せる獣が存在した。彼らは種族ごとにコロニーを持ち、女王を崇め生きていた。だか、人間に管理されながら。彼らが人間に逆らうものならば、コロリーごと呪力で消されてしまうなんてこともあったのだ。主人公のサキはなんの疑問も持たぬまま、この世界を生き、全人学級と呼ば...この感想を読む
少年少女
人がもし「超能力」を全員持っていたとしたら、それはどのような世界になるだろうか。人々が「呪力」と呼ばれる超能力を持っている1000年後の未来を舞台にした今作。主人公・早季が呪力の秘密、血塗られた歴史と凄惨な事件に巻き込まれ、翻弄されていく姿を描いている。この世界で呪力は生活の基盤とも言っていいほどに発達しており、私たちが住む現実世界でインチキ扱いされている超能力が当たり前のように生活を円滑に回しているのだ。まるで電気や水道のように当たり前の如く。しかし「力」は人の心を歪ませる。平和で円滑に回されていた世界は、社会に亀裂を生じさせる可能性を持つ子供を秘密裏に裏で処理(=殺害)することで平和をかろうじて保てていたのだ。そして周りの子供たちは記憶を改変させ、何も知らずにふつうに過ごしているのだ。異常な社会体制は、現代の私たちにも通ずるところがあるだろう。考えてみれば末恐ろしいことである。大人たち...この感想を読む
新世界より
この作品は、小説原作の作品で、主人公が14歳・26歳・36歳の時の頃のストーリーに分かれています。いったん引き込まれると、最後まで先が読めず、一気に最後まで見たくなる作品です。この世界では、人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身につけ、その他の動物たちから畏怖の存在として、敬われています。しかし、その呪力もあまりに強すぎると、密かに殺されてしまうのです。それは、17歳まではまだ人として扱われないためです。17歳未満のものなら、殺されても文句は言えません。ここには、ある恐ろしい事実が隠されています。ネタバレしてしまうと、面白くないので、そこは見てのお楽しみです。ちなみに、この作品を視聴した人の間では「ボノボる」という言葉が流行りました。これは、ボノボという猿の性的触れ合いにより精神を安定させるという性質を設定に組みこんでいるためです。なかなか面白い設定で、これは異性間だけでなく、同性間でも行われるもの...この感想を読む
複雑だからこそ続きが気になる
人が呪力を使える、1000年後の茨城を舞台としたサイエンス・ファンタジー作品。私的にはホラーテイストもあり、謎めいた雰囲気が好みのアニメです。1巻にはアニメ「第一話 若葉の季節」が収録。1話から理解しずらい複雑な設定ですが、それが功を奏してか、とても続きが気になりました。また、設定が1000年後という事で、科学の進歩した、近未来的な世界を思い浮かべると思いますが、このアニメでは逆に退化したような田園の広がるのどかな風景と、弥生時代を彷彿させるような服装です。現代の様子からアニメが始まるので、何故このような未来になったのかも気になるところです。余談ですが、主人公のクラスに巨乳の女子を発見( ゚Д゚)!!!アニメ制作スタッフのお遊びでしょうか?w