綿の国星のあらすじ・作品解説
綿の国星は1984年2月11日に公開された虫プロダクション制作の劇場版アニメーション作品である。 原作は大島弓子が1970年から1987年にLALAに不定期連載された同名作品で1979年に講談社漫画賞少女部門を受賞している。 監督は辻伸一が担当した。脚本は原作者と「21エモン宇宙へいらっしゃい!」の辻真先が共同執筆している。 飼い猫であったチビ猫が捨てられ、土砂降りの中、ノイローゼ気味の浪人生・時夫に拾われる。時夫の母は猫アレルギーだが息子のノイローゼが治るならと家に置くのを承知する。時夫の家に飼われることになったチビ猫はいつか成長して自分が人間になれると信じ、そうなったら最初に時夫に「ありがとう」と言うのだと伝える。早く人間になりたくて満開の桜の木から飛び降りるチビ猫に「そんなことをしても人間になれない」と緑色の目をした美しい猫・ラフィエルは綿の国について語り、一緒に旅に出ようと告白する。猫を擬人化してチビ猫の成長をそのまま人間の少女の成長と重ねるストーリーになっている。
綿の国星の評価
綿の国星の感想
あともう少し
何故タイトルをこのようにつけたか。理由は以下の通りです。映像の演出が原作の良さを潰してしまってる感があった。原作の絵の良さが無くなっている。まず、私が原作を先に読んだことを前提に記述しますが、上記2点に関して、原作の良さを潰してしまってる感が否めませんでした。原作の良さとはやはり大島弓子先生の独特の美しい絵。まさに『綿の国星』というタイトルが似合うふわっとした暖かいイラストであると思います。アニメではそこが十分に表現出来てなかったのが残念です。時代も時代ですからまだ技術も進歩していないでしょうしお金もあまり無かったのも分かるのですが近づける努力をして欲しかったと思います。また、原作の良さとしてもう一つ、台詞と台詞の「間」が挙げられると思います。大島弓子作品はまるで小説を読んでるのではないかと思ってしまうくらい字数がハンパないですが、その中でふと眼をイラストに惹き付ける「間」を作ります。そ...この感想を読む