クレオパトラのあらすじ・作品解説
クレオパトラは、1970年9月15日に公開された日本の劇場用アニメ作品である。 原案・構成・監督は手塚治虫が務めている。制作は虫プロダクション、配給は日本ヘラルド映画。 この作品は、1969年6月4日に公開された「千夜一夜物語」のヒットによって作られた大人向けの大作アニメシリーズ「アニメラマ」の第2作。「千夜一夜物語」をはるかにしのぐエロティシズム!という宣伝コピーが使われ、大人向けのエロティックなアニメとなっていた。 人類が宇宙に進出した21世紀、パサトリネ星という星に住む宇宙人が地球に対してクレオパトラ計画をいうものを行おうとしていることがわかる。その計画がどういうものなのか調べるため、3人の未来人が紀元前50年のエジプトに精神だけをタイムスリップさせるというSFアニメ作品。このアニメでは当時流行していた漫画のキャラクターが友情出演したり、当時流行ったギャグなどが使われたりしているため、時代を強く反映した作品でもある。 このアニメはDVD化されている。
クレオパトラの評価
クレオパトラの感想
喜怒哀楽の全てが集約されたアニメ作品
なんでもありなのか!?宇宙船に乗っている調査員らしき人物が、魂だけをクレオパトラのいた世界に旅立たせる、という設定で物語が進行していきます。しかし、それらの設定の意図するものが全然分かりません。この冒頭部分の描写は、アニメ作品の中で不要な部分だったように思えてしまいます。また、色んな漫画・アニメのキャラクターがチラチラ見え隠れします。物語には一切関わらないことから、きっと出オチなのであろうと考えられます。クレオパトラが題材であることから、基本的にはエジプトとローマが舞台になっています。しかし、必然性もなく突発的に、鉄腕アトムなど登場すると面食らってしまいます。基本路線としては、クレオパトラの悲劇を描いていますので、作品そのものが暗いものになってしまいます。しかし、他の有名アニメ作品のキャラクターが度々登場することによって、笑わせるように仕組まれているように感じます。自由に制作されたアニ...この感想を読む