百姓貴族のあらすじ・作品解説
百姓貴族とは、荒川弘が酪農と畑作に従事していた自身の体験を元に描いたエッセイ漫画で、累計売り上げ6000万部以上を誇る人気漫画である。2015年現在は3巻まで発売されている。 主に描かれているのは作者が農業高校を卒業してから漫画家としてデビューするまでの期間だが、小さい頃から見てきた、一般人にはわかりにくいであろう、農業の大変さや厳しさ、楽しみ、日常などが面白おかしく描かれている。農業以外では、漫画活動と激務である農業をどのように両立していたかというエピソードや、舞台である北海道の十勝に降る豪雪を描いたエピソード等もあり、都内では考えられない常識や、桁外れなスケールのストーリーも展開されている。 飼育している牛の他にも、自身の家で飼っている犬や、猫、野生動物に関するエピソードなども描かれている。 二足歩行をするメガネをかけた牛を自画像として描き、自分の家族や友人たちも牛をデフォルメしたキャラクターで描くことが多い。
百姓貴族の評価
百姓貴族の感想
百姓あるある漫画
だと思う。百姓の方にとってはどうってことない事がかいてあるんだろうけど、サラリーマン家庭の私にとっては目からウロコというか、すっげー‼︎ってなるよ。住んでるとこも北海道だし、ちょっと雪ふってキャッキャ喜んでるようなぬるい土地じゃないしね。これ読んでると、いろんな仕事あるけど、この仕事こそ休みってないね。仕事というか生活という、牛皆兄弟的な感覚なんだろうか。某牧場のシュミレーションゲームが好きなので、よくやってて、作物育てたり家畜飼ったり、四季折々を感じて、自給自足の生活をやってたんだけど、だからある程度は牧場のこと分かってたつもりでいたの。ゲームでは結構牧場のオーナーとしてやってたのよ。でもね、次元がちがうよ。ってあたりまえか。やっぱねー、現実はすごいよ。向き合わなきゃ現実と。牛なんてでっかいし、ブラシがけもすんの一苦労よ。ゲームは小屋に入れば時間が止まるけどさ、雪だってゲームじゃ降っ...この感想を読む
さらに農家が楽しく見える!?
2巻も面白さ満載!十勝の歴史は自分も習ったけど、こういう解説ならもっと楽しく勉強できたのにと思う今日この頃。多分、十勝の子は今でも習うと思うので一度読むとテストは100点じゃなかろうか。またまた、頷くところ満載。牛の角切りはうちでもやっていたけど、犬が喜んでツノしゃぶっていたな。牛乳豆腐もなぜか、たまにしか出ないと思っていたけどこの漫画を見て初めて知った。そうだったのか。とあんまり、詳しいことは聞かないもので、当たり前のように食べてましたわ。トラクターは万能説もあったし。十勝がスケート王国なのも農家の協力があってこそ!リンクが多少黄色くてもへっちゃらなのですよ。そんなこんなで、読むべし!
もしドラならぬ「もしロシ」が読める本。
荒川父の魅力(?)を掘り下げる回もあれば、「もし北海道がロシアだったら」という夢(?)のような話も読める、好調第2弾。「本当は怖いトラクターの話」、「乳牛と暮らしたら」もおもしろいんですが、「銀の匙」で八軒が五体投地して悶えた生乳のすごさを伝える回が、個人的にヒットでした。これを読んだ牛乳が苦手な人は、「無調整乳がだめなら低温殺菌牛乳を飲めばいいのよ!」ジャガイモに関する、生産者と消費者のいき違いのお話など、相変わらず現実をうまく入れ込んできて、おもしろいだけでなく「読ませ」ます。北海道開拓史もおもしろかったですね。いったいこの人、どんだけ引き出しがあるんだ…!と思わせられる本でした。