トワイライトQのあらすじ・作品解説
「トワイライトQ」は、日本の短編アニメーション集である。バンダイネットワークフロンティア事業部よりオリジナル・ビデオ・アニメーションとして発売された。 シリーズ全6話で構成される見込みであったオムニバスの物語で、アメリカのテレビドラマシリーズ「トワイライト・ゾーン」や日本の特撮テレビドラマ「ウルトラQ」の路線を狙った構成であった。しかしながら、このシリーズは、6話を待たずして2話で制作が終了する結果となった。しかしながら、2話で試みられたような抽象的な映像と難解な長台詞による独白で構成される内容や実際の風景写真を取り込んだ独特の映像の手法はのちに劇場版「機動警察パトレイパー」にて結実することとなった。 1話「時の結び目REFLECTION」は、脚本家の伊藤和典とキャラクターデザイナーの高田明美がアニメ監督望月智充と組んだ時間テーマの正統派の娯楽SFアニメ。2話「迷宮物件FILE538」は、原案からタッチしていた押井守が脚本・監督を務め作家性を強く発揮した作品となった。
トワイライトQの評価
トワイライトQの感想
打ち切りになってしまったOVA作品
第2話で制作が打ち切り非常に大胆でユニークな企画だったのではないでしょうか。まず、全6巻でリリースされる予定だったようです。しかし、結果的には3巻以降が制作されることがありませんでした。ただ、1巻と2巻を比べれば分かることですが、1巻と2巻の画のタッチ、作風も異なる作品なのです。不思議に思って調べてみたら、1巻と2巻では制作されているアニメーション会社も違えば、制作に関わっているキャストやスタッフも違うのです。1巻と2巻は、完全に別作品と捉えた方が自然といえます。すなわち、「トワイライトQ」は、いくつものアニメ制作会社が共同で取り組んだ企画だったと考えることができます。そして、それぞれのサブタイトルが、短編アニメのメインタイトルのような位置付けであり、「トワイライトQ」は企画名だったのだと考えられるのです。どのような経緯で打ち切りになってしまったのか、そこまでは調べてみても、回答らしき...この感想を読む