ズッコケ三人組対怪盗Xの評価
ズッコケ三人組対怪盗Xの感想
子供VS怪盗の普遍の構図
古くはベイカーストリート・イレギュラーズとモリアーティ教授の組み合わせに始まり、明智小五郎の少年探偵団と怪人二十面相、最近では名探偵コナンの少年探偵団と怪盗キッドのように、少年たちと怪盗(もしくは悪人)という構図は昔から愛されてきた。少年たちが子供ならではの知恵を絞り、子供にしかできないような行動で、大人の代名詞たる怪盗を出し抜く様子は、見ている側の爽快感というかカタルシスが凄まじい。我らがズッコケ三人組も、そういえば子供たちであった。頭脳派のハカセ、行動派のハチベエ、そのあいだを取り持つ三人組の良心モーちゃん、怪盗と闘うには十分な布陣だ。三人組と怪盗Xの繋がりは浅からぬものだが、どちらが勝ったとは言い難い話の作りも、次への予感を思わせてくれて快い。怪盗は永遠に怪盗であって欲しいものだ。