ハチ公の最後の恋人の評価
ハチ公の最後の恋人の感想
初めから別れが決まっている、せつない恋物語
ハチ公、というからには、あの、秋田犬の忠犬ハチ公の事かしらん?と思ったら、違いました(笑)。人間の若い男の人で、インドで孤児になり、インド人に引き取られ、育てられた日本人で、今は日本を訪れているけれど、しばらくすれば、インドの山中に修行をするために帰ってしまう…人でした。主人公の少女、マオは、その青年、ハチと恋に落ちるのです。別れる事は決まっているのに。。せつないなぁ~~ 忘れないけれど、忘れる…愛した人を。愛した時を。ま、若干、ご都合主義の所も見えるけど、(ハチが去った後、大金持ちの所に転がり込むとか)それ以上に、終わりのある恋に身を焦がす2人が、せつなくて、でも最後は前向きに終わって、素敵なお話だと思いました。装丁が素敵な本でもありました。小さめの大きさで、可愛い本だな、と思いました。