サークルゲームのあらすじ・作品解説
サークルゲームは、聖千秋原作の日本の少女漫画。コミックスは、全5巻。 難解な事も容易にこなしてしまう才能に長けた主人公・いづみが、幸せに過ごしていた家庭生活や友人関係の不穏な変化、運命的なライバルであるリカからの様々な妨害に対し、へこたれる事なく立ち向かう姿を描いている。少女漫画作品に頻繁に登場する胸がキュンとときめく恋愛模様ではなく、生きていく道筋として、どの男性を選ぶべきか、仕事と男のどちらを選択するべきかを焦点とするリアルがあり、多くの女性読者が感情移入させ、共感している。ライバルのリカは、単に悪人という訳ではなく、画策的に欲する物を手に入れようとするものの、健気な一面もあり、主人公と同様に支持する読者が多い。潔く判断するいづみの姿が、モヤモヤが断ち切れる爽快感と自分の人生・未来を自分の意志で切り開く行動力を感じさせると共に、時には、何かを諦め、切り捨てる勇気の必要性を考えさせる深い作品に仕上がっている。
サークルゲームの評価
サークルゲームの感想
後生の因縁。
聖千秋先生の新境地。聖千秋先生、大好きな漫画家さんです。中学校の頃から現在(48歳)に至るまで、その作品の殆どを読んできました。大好きな作品は多々あれど、このサークルゲームはその中でもお気に入り一、二を争う作品です。この漫画が連載中、月刊雑誌だったのですが、翌月の発売日が楽しみで楽しみで待ち切れなかったのを今でも鮮明に思い出す事ができます。それまでも聖先生の作品には時々、不思議なお話がありますが、それまでは短編でした。このお話はその中でも群を抜いて不思議なお話というだけでなく、コミックにして5巻完結という長編という事もあり、それまでと一風変わったこの作品は聖先生の新境地だと当時から感じていました。大きな転機というか、この作品を境に確かに、聖先生の作品はどこをどう?とは言えませんが、大きく変化したと思います。それとこの漫画で聖先生作品初だったのは、金髪の外国人が出てくるという事です。父親が外...この感想を読む