守屋路行のプロフィール
本名 | 守屋路行 |
---|---|
年齢(作品時) | 藤柴高校3年生 |
国籍 | 日本 |
住まい | 藤柴市 |
所属 | 弓道部 |
性格 | 基本的に激することが少ない飄々とした性格 |
特徴 | 十指まで数えられるそつのない交流を築いている |
価値観 | 自分のいる世界の外側に関わりたいという思いを抱いている |
特技 | 推理 |
物語上での目的 | マーヤの安否を確かめるべく彼女がユーゴスラビアのどの共和国に帰ったのかを検証 |
物語上での役割 | 探偵役 |
さよなら妖精の感想
設定の哲学と背景の歴史
ヨーロッパと日本まずこの小説の作られ方の一つとして、ヨーロッパと日本を対置していることが分かると思います。ヨーロッパがマーヤで、日本が路行をはじめとした友人たちですね。マーヤが「哲学的意味はありますか?」と頻繁に尋ねるのも、ヨーロッパ(キリスト教社会)と日本(あえていうなら日本教のようなもの)の違いにメタ的な意味で興味を持っているということです。これは、日本で小説家や思想家が物事を考えるときには避けては通れない視点であり、戦前の思想家(福沢諭吉など)や戦後の思想家(丸山眞男や吉本隆明)なんかがずっと考え続けてきたことでもあります。ヨーロッパとの違いとそれについてどう考えるかは日本にとっての主題になり続けているのです。日本観光客としてのマーヤマーヤが日本観光をしているシーンは外国人を日本でガイドしたことのある人なら同じような感覚に陥っているはずです。概して、他の国から来た人はこれまで日本に住...この感想を読む