見ろ、金が水のように流れていく
主演のケビン・コスナーはかつてヒット作を連発していました。 ショーン・コネリーに食われた『アンタッチャブル』、監督としての実力を認められた『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、エンダーの『ボディガード』とありました。 本作の失敗と『ポストマン』の失敗によるダブルコンボで低迷し、今ではB級映画止まりとなったケビン・コスナー。 壮大なスケール、ハワイ沖での大がかりなロケによって映像は大作だが、中身が薄っぺらいB級レベルでお粗末すぎて盛り上がらない。 海洋版『マッドマックス』という印象だが、悪役のデニス・ホッパーは今ひとつ乗り切れていない感じ。 せっかくの世界観も映像だけで、それを魅せる演出や生活も設定の上で泳いでいるだけで実際のところ説得力がなかった。 それでも金だけはかけているのでアクションシーンは見応えあるし、水だけの世界という点も見る分には面白い。 どうせお金をかけるならば、目先のテクニックじゃなく、もっと深いところにつぎ込んで欲しかったです。
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