豪華キャストでヴィジュアルアートを楽しむための映画 - 8人の女たちの感想

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豪華キャストでヴィジュアルアートを楽しむための映画

4.04.0
映像
4.5
脚本
2.5
キャスト
5.0
音楽
3.0
演出
3.0

脚本自体は歴史のあるものなのですが、基本的に、舞台で繰り広げられるこういう探偵モノのような話が個人的に苦手なんですよね。 フランソワ・オゾンの作品ということで楽しみにしていたのですが、たしかに劇場を映画に仕立てたような、コンパクトでとてもキッチュな感じの雰囲気が楽しめると思います。なにせ、カトリーヌ・ドヌーヴとエマニュエル・ベアールの共演なので、画面に出てくるゴージャスさったらハンバない、という感じの作品です。と、同時に、これだけのキャストなのに、こうなっちゃうのか・・・という残念さもあります。 しかし、私がいちばんいいと思った役者は、カトリーヌ役のリュディヴィーヌ・サニエですね。演じる力や魅せる力で言えば、私の中ではエマニュエール・ベアールの一人勝ちなところがあると思うのですが、カトリーヌは役がおいしい。そして、コスチューム大賞を差し上げたいと思うほどかわいい。布ですべて覆っているにもかかわらず、胸の形がはっきりとわかってしまうようなドレスもあるのですが、若い女の子の魅力を引き出すフランスならではの洋服文化を感じさせるとてもすばらしい作品がたくさん出てきます。 ストーリーにほとんど興味が持てないままでしたが、作品全体がヴィジュアルアートという感じなので、デザインの勉強にはうってつけだと思います。

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フランソワ・オゾン監督はゲイだけ有って、女を描かせると意地悪なほどお見事です。舞台は1950年代のフランス。雪に閉ざされた大邸宅で、主人が何者かに殺された、其処に居る女は8人、これらの女は皆何かしらの殺意が有る。時はクリスマス、彼女たちが歌います、フランスの女優さんは特別なベッピンさんではないけど、癖のある顔で、アメリカ映画とは違うものもってます。言っておきますが決して美人ではないのです。オゾン監督の手はドンと落ち着いた奥様からティーンの娘やメイドのおねーチャンまでクルクルと手玉に取ります。フランス映画が面白くて好きなのは、基本的にフランス映画は金が無いから、えんえんと普通の家庭で普通の生活を見せてくれて、身近なところをちくちくと突付くからなんだろうと思います。カトリックの下地があるところで育ったら良く判るのですが、離婚しない代わりに恋人が居るとか、この類のぐじゃぐじゃな花王愛の劇場みたいな...この感想を読む

5.05.0
  • 71view
  • 414文字

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