映像がキレイ - さくらんの感想

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映画レビュー数 5,784件

さくらん

3.503.50
映像
4.30
脚本
3.25
キャスト
4.40
音楽
4.32
演出
3.70
感想数
11
観た人
13

映像がキレイ

3.53.5
映像
4.5
脚本
3.5
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
3.5

写真家で有名な「蜷川実花」さんが監督ということで、とにかく映像が鮮やかで、キレイ! 赤を基調に、実際の遊郭ではありえなかったであろう蜷川さんらしい配色でした。 また、漫画を原作にすると配役に違和感を感じることが多いかと思いますが、主人公の土屋アンナをはじめ、全員はまり役といっていいほどイメージ通りだと思いました。 ただ、ストーリーはちょっと残念。 映画1本にするには詰め込み過ぎに感じました。 もう少しキャラクターそれぞれのバックグラウンドや心理描写に触れて、丁寧に描いて欲しかったなぁ。 個人的にはきよ葉の足抜けから帰ってきたあたりで終わりにして、残りは2作目に・・・なんて思います。 ラストにも納得いかず、あのような感じにするのであれば、清次をもっと関わらせ、お互いの心理描写を描いて欲しかったです。 だからこそ展開が早く感じ、詰め込み過ぎに感じたのかもしれません。 余談ですが、原作者「安野モヨコ」さんの旦那様「庵野秀明」監督が玉菊屋の客役で登場しています。 見つけた時は、ちょっと嬉しかったです(笑)

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他のレビュアーの感想・評価

まるで写真を並べたかのよう

とにかく映像の美しさが目を引く作品です。吉原という粋と雅、そして欲望の世界を、色彩や小道具で華やかに、鮮やかに、どこか恐ろしげに映し出しています。その辺り、さすが写真家として一線で活躍する監督さんが手掛けただけのことはあると見入ってしまいます。子どものきよ葉が、『女』になる恐ろしさに逃げ出したくなる気持ちがなんだかわかるような、美しさと怖さを併せ持った映像です。また、随所に効果的に使われている金魚も素敵でした。美しい姿で人の目を楽しませるために存在し、生きる世界は囲われた鉢の中だけという遊女の象徴としては、うまい演出だと思います。一方で、ストーリー展開はいまいちでした。原作を知らないので、比較はできませんが、映画だけ見ていると、1つ1つのエピソードが細切れで、ラストまでつながる流れが感じられません。そのせいか、命がけの足抜けをしてまで連れ添いたいと2人がなぜ思ったのか、納得がいかない感...この感想を読む

3.53.5
  • 月読三葉月読三葉
  • 119view
  • 607文字

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