約三十の嘘の評価
約三十の嘘の感想
誰が七千万を持ち逃げしたか
「約三十の嘘」はこんな作品!この作品は、チームで詐欺をはたらく六人の男女が、売上金の七千万を列車の中で奪い合い、隠し合う内容となっています。舞台は逃げ場のない寝台列車となっており、密室で繰り広げられる心理戦や、疑心暗鬼にかられた各々のやり取りが見所となっています。中谷美紀さんや椎名桔平さん、妻夫木聡さんなど、豪華な俳優陣の共演も見所です。また、劇中歌はクレイジーケンバンドが担当しており、おしゃれで大人な雰囲気を盛り上げています。ラストシーンは消化不良感があったまず、この作品は六人の詐欺師の話です。詐欺というのは当然の事ながら違法行為であり、この六人のやっていることを、観客が応援することは無い訳です。しかしながら、物語の着地したところは、「仲間との絆」でした。これが青春映画なら分かりますよ。しかし、全員詐欺師ですからね…。最後に今井を除く五人は、七千万を失う代わりに、再度絆を取り戻します...この感想を読む
詐欺グループの珍道中
ほぼ常に舞台が列車の中となる、本作品。詐欺グループのそうそうたる面子の中、中谷さんの演じる宝田のオシャレさと綺麗さ、芯の強さそして絶妙な残念感のバランスが特にすごく良いです。そして今井にほだされる男たち。(笑)登場人物どうしのいくつもの関係を、じっくり見ておきたいところです。題材や舞台を上手く活かしつつ、センスも良い作品になっています。やっぱり列車なだけに常に動きのある背景っていうのが新鮮だし疾走感がありますね。元は舞台作品だったことが随所に光る作品です。もっと舞台作品がDVDとかになってくれたらいいのにな…!フィクションで観る詐欺ってどうしてこうも面白いのかしら。
誰がどうやって、と考える
1つの嘘をつくためには30の嘘をつかなければならない。名言だと思う。詐欺集団が儲けたお金が列車内から忽然と消える。だれが嘘をついているのか、がベースになるストーリー。舞台が原作ということだけあって、会話が中心となる。誰が何を言ったのか、どんな行動をしたのか、嘘はどこにあるのかということを考えながら見るとすごくおもしろい。きっと、誰かということは勘で分かると思う。問題はどうやってトランクが消えたのかということ。最初はさっぱり分からなかった。この映画に出てくるパンダの着ぐるみのゴンゾウ。シュールな雰囲気が雰囲気が好きで、今からでもゆるキャラとして活躍してほしいと思ってしまった。