残虐なシーン満載で、もう観たくないです!! - 人狼ゲーム ビーストサイドの感想

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人狼ゲーム ビーストサイド

2.252.25
映像
2.25
脚本
2.25
キャスト
2.25
音楽
2.50
演出
2.25
感想数
2
観た人
3

残虐なシーン満載で、もう観たくないです!!

1.01.0
映像
1.0
脚本
1.0
キャスト
3.0
音楽
1.5
演出
1.0

目次

もう、この手の作品はお腹いっぱいなんですが…

「人狼ゲーム・ビーストサイド」を視聴した感想です。
率直な感想を申し上げると、「またこの手の作品かあ」という感じです。
もう、テンプレート的なデスゲーム作品ですよね。「バトル・ロワイヤル」の後追い作品というか…。
ティーンの少年少女を捕まえて、デスゲームを強制させる。
そのシチュエーションなりが、やり尽くされている感じがして、その時点で少し残念な印象を抱いてしまいました。

穿った見方だとは思いますが、制作側の「こういうの好きでしょ?」みたいな姿勢が感じられるようでした。

ストーリーも、カタルシスも、あって無いようなもので、最初から最後まで胸くそ悪く、それ以上でもそれ以下でもない気がしました。

特にプレイヤー殺害のシーンが胸くそ悪く、「何でこんなに長い尺でやるのか?」と意味が分かりませんでした。
それをやることに、映画としての意義を感じないんですよね。
殺すこと、殺されることに対して皆がどう感じ、どう変化するのかが、表面的にしか描かれていないのですから。

ただ残虐なシーンを入れて、何かしたような気分に制作者がなりたいだけ、というように感じました。
安直に刺激を求めすぎですよね。

元々カードゲームなのだから、人間に置き換えず、カードゲームのプレイヤーの話にした方が良かったのではないでしょうか。

この作品の肝は、観客が「誰がどの役職かを推理する」事だと思います。
しかし、スナッフシーンが残虐過ぎて、とても画面に集中できる感じがしませんでした。
肝心の推理のシーンが、完璧に別の要素に食われるとう、本末転倒を感じました。
そこは勿体ないですよね。
だったらカードゲーム上のやり取りの方が、本来の楽しみ方ができるのではないか?と思いました。

「ライアーゲーム」くらいのペナルティでいいと思うんですよね。
あの作品は、負債が残るだけで、命までは取られませんから。

子供には絶対見せたくない…。命の価値がペラッペラ!


また、全員高校生に設定しているのも、いやらしいですよね。
画的に映えると思って、こういう配役にしているのでしょうが、本当に不謹慎で、制作側に憤りを感じます。

せめて、自主的に参加している人間には、それなりの背景をつけてほしかったですね。
一億円何がなんでも欲しい理由があるとか、自殺願望があるとか…。
命のやり取りが軽すぎますよね。
次々と人が死ぬのが理不尽すぎて、倫理観のなさにガッカリします。
また、作品的にも厚みが感じられず、チープな印象にもなってしまっていると思います。

途中で妊娠した恋人を裏切ったり、子供を下ろした事をあっさりと言ってのけるキャラクターも出てきますが、それで観客が「こいつは死んでよし」と思うと思っているんですかね。
特に前者は「コイツはクズ!」みたいに満場一致で投票されていましたが、観客もそれで良しと、思うわけが無いと思います。

それこそ「カイジ」のように、借金まみれでどんずまりの大人達にすれば良かったのではないでしょうか。
一億円の賞金の割には、あまり皆お金に執着していないですよね。
そこの設定も全然活きていないと思いました。

細かい矛盾点もチラホラ…!


また、見ていて「おかしいな」と思う場面も所々ありました。

一番おかしいなと思うのは、結構みんなグッスリ寝ていることです。
眠れないですよね、普通は…。

また、壁の薄そうな部屋にいる割には、何の物音も声も聞こえないのか?とも思いました。

また、自由に食べ物をみんな口にしていますが、毒殺が怖くないのですかね?女性の比率が多いのだから、一番怖いのは毒殺だと思うのですが…。洗剤も置いてあるので、致死量を入れることも可能ですよね。

そもそも一億円が掛かったデスゲームなのだから、投票時間を待たずにプレイヤーを手にかける者が現れてもおかしくありません。
それこそ、村人や人狼関係なくです。
みんなあまりにもゲームのルールの型にハマりすぎですよね。

こうした所が、どこまで行ってもご都合主義に見え、緊張感を欠いているように見えました。


また、私はこの作品で初めて人狼シリーズを観るのですが、由香や萬田はゲーム参戦が初めてではないように描かれていますよね。
他の作品にすでに出演しているということなのでしょうか。
もしそうなら、先に教えて欲しかったです。

また、終盤で由香が人狼だということが、用心棒の能力で判明してしまいますが、なぜ能力を使ったんですかね?
その前の投票で、人狼だと思われる人間に投票し、それで解決という雰囲気になっていたと思うのですが…。

なぜ、まだゲームは続いていると思ったのでしょうか。

由香が「自分が能力を使った」と嘘をつきましたが、それがなければ、ゲームが続いているのかどうかもプレイヤーには分からなそうに見えるのですが…。

由香以外は初参戦なんですよね?その設定を忘れているんでしょうか…。
その辺りも矛盾しているのでは?と思ってしまいました…。

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他のレビュアーの感想・評価

少し斜めの角度から。

高校生の人狼ゲームこの映画は、高校生の人狼ゲームをリアルに描いた作品となっています。人狼ゲームは、人と人の騙し合いでもありますが、この映画は人狼ゲームというゲームを通して、人間の誰しもが持っている「汚い部分」を如実に表現しています。高校生という、人生の中での青春時代を過ごしている人物にスポットをあてることで、生々しい人間らしさを体感しました。映画の舞台は、高校生の夏休み。10人の生徒のうち、2人は人狼である。生き延びた人間には賞金として1億円の支払いがあるという設定です。高校生相手に、1億円の賞金とは、いささか現実味のない設定だなと感じましたが、この映画の注目点は賞金というより、人間に対する不信感・疑念のような感情的な部分だなと思います。過半数以上の人は、親から、「優しい人になりなさい。」だとか、「人には親切にしなさい。」と育てられます。もちろん、「人に優しくする。」ということは、とても人間...この感想を読む

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