斬新な愛の形
夫婦の在り方が考えられる
なんていうか今の結婚している夫婦たちのリアルな感じが生々しく出ているドラマだなって思いましたね。友達感覚で一緒にいて楽しいからって理由やお付き合いしている感覚で結婚している感じがなんか今風だなっていう印象を受けましたね。二組の夫婦とも結婚したのが20代と若かったというのもあり、言い方によっては若気の至りとでも言うんですかね?それが30代になってふと自分たちの夫婦としての在り方とかお互いへの気持ちが不安定になっちゃったんですね。でもそういうのってわかる気がします。ずっと一緒にいてそれが当たり前みたいになっていたけど、いつしか物足りなさを感じたり、相手への気持ちが薄れていくような感覚になったりしてしまうものなんでしょうね。だからこのドラマを見て自分の結婚像もちょっと変わりましたね。一緒にいたいって思うから結婚するっていうので理由としては十分だろうと思ってたんですけど、それだけじゃなくてその人との未来も含めてその人のすべてを受け入れるだけの度量がないとダメなんじゃないかなって思うようになりましたね。
離婚したことで見えるもの
結婚してずっと一緒にいるといつからか嫌なところばっかり目についちゃうものですよね。それは結婚だけに限ったことじゃないんでしょうけど、やっぱりずっと一緒にいるからこそ見えにくくなっているものとかあると思うんです。光生と結夏の2人の場合は出会いが災害っていうのもあっていわゆる吊り橋効果っていうんですか?それで結婚したから多分お互いのことをよく知る前に結婚しちゃったんですね。だから結婚した後にお互いの性格とかがようやくわかったんでしょうね。っていうか光生と結夏って正反対の性格してますよね。物凄い几帳面な光生とずぼらな結夏って合わない気がするんですよね。特に光生が妥協できないと思います。あの几帳面さは私も引いちゃいましたもん。なんせ苗字間違えられるたびに訂正してるんですもん。それくらい大目に見ればいいのに・・・って思いましたね。そういう細かいところも許せない時点で私的にはアウトですね。几帳面ていうか心が狭いなって印象ですね。結夏もよくそれで気づかなかったなって思いましたね。あんだけ口うるさかったら最初の段階で気づきそうなものなんですけど気付かなかったんですねー。灯里が別れるのも分かる気がします。あれは付き合ってられないですよ。悪い人ではないんですけど、私としては生理的に受け付けないタイプですね。
あとは一番変わったなって思ったのは諒ですね。彼は簡単に言うと軽いというか、気が多い性格だったんだと思います。博愛主義者的な。だからくるもの拒まずで落ち着くところには落ち着いているんだけど、誰かに求められたらそれにこたえてしまう危うさを持っていましたね。だから灯里もそれに愛想をつかして別れることを選んだんだと思います。でもそのおかげで諒は変わった気がしますね。まともな人間になったっていうか人間らしくなったっていうか正真正銘灯里のことを本気で好きなんだっていうことがちゃんと伝わるようになりましたね。
最後はやっぱり元通り
一回は離婚してお互い距離を置いていた二組ですけど、結局もう一度見つめなおした時にやっぱりお互いに必要な相手だったってことに気付いたんですね。一時の感情だけで結婚したようなものだったかもしれないけど、年を重ねて愛について深く考えるようになってからより大切な存在だっていうことに気付いたんですね。いろんな出来事を経験していろんな人と関わっていくうちに若かったころの気持ちを思い出しながらも大人になってからさらに自分たちの相手をみつけられたんだと思います。結夏にいたっては光生と別れたあと初島と出会って正直心が揺れてましたね。光生にはない魅力があったし、若いのに家のために一生懸命な初島に少し心惹かれていたと思います。でもやっぱり光生のことを好きな気持ちは誰にも変えられませんでしたね。いくら几帳面で口うるさくて神経質な光生でも一緒に暮らしていて楽しかったし、お互い動物が好きだからっていう共通点もあってそれなりに幸せに過ごしていた時間は確かにありましたからね。というか四人とも何も相手が嫌いになって別れたわけじゃないですからね。お互いの気持ちが分からなくなってしまったから一度気持ちをリセットする意味も込めての離婚だったんだと思います。だからタイトルの「最高の離婚」っていう言葉がしっくりくる作品だと思います。離婚はマイナスのイメージっていうのがありましたけどこのドラマを見るとそんな悪いものでもないのかもしれないと思えるようになりました。極力であればこの手段は選びたくはないですけど、お互いの気持ちを一度リセットするにはいい機会なのかもしれないと思いますね。それでやっぱりこの人しかいないと思えたらより愛も深まって円満な家庭を築けるんじゃないでしょうか。諒も子供が生まれてからいい父親になりましたしね。というよりも親ばかになりそうな気がします。光生もなんだかんだ言って子どもを溺愛しそうな予感がしますね(笑)子供が苦手そうな感じがありましたけど、きっとわが子が生まれたら最初は戸惑うけど、そのうち子どもに何でもしてあげちゃうような過保護なパパになりそうな気がします。それを結夏と灯里があきれながらも微笑ましく見守るみたいなそんな図が頭に浮かびましたね。なんていうか二組ともすごい仲良しな家族ぐるみの付き合いとかに発展しそうな気がします。そうなったらとってもにぎやかなことになりそうですけどね。お互いに同じような状況を体験したからこそ分かり合えるし、仲良くもなれるってもんですよね。
エンディングが面白い
何といってもこのドラマは最後まで楽しませてくれたんですよ。普通は最後のシーンと一緒にテロップが流れたり予告やって終わりって感じが多かったんですけど、このドラマは最後に四人が踊るっていうのがもう一つの見どころだと思います。しかもなんていうか真顔で踊るからまた面白いんですよね。主題歌を歌っているのが桑田佳祐さんだからもう最高ですよね。なんていうか今までにない演出っていうか歌も踊りもちょっと妖艶な感じでそこがまたいいところ。だからドラマ本編が終わったあともチャンネルは変えずにそのエンディングを見てこのドラマを見終わったって感じでしたね(笑)
ニュースでも話題になったくらいだから相当注目されてましたよ。それだけあってなかなか見ごたえがあったと思います。ていうかこのエンディングを見たら大体のドラマのラストも分かりそうな感じしますけどね(笑)一瞬、あれ?お互いペアが変わるのか?って思っちゃいますけどそうなると全然似合わないんですよね。両夫婦とも全く似てないと思ったんですけど、よくよく見るとどことなく雰囲気が似ているような気がするんですよ。光生と結夏はどっちもおせっかいっていうかなんていうかあまり目立たないタイプっちゃ目立たないタイプ同士だと思うんですよね。灯里と諒は纏う雰囲気が似ている気がします。まぁ、灯里も諒も見た目からしたら物静かな感じを受けますけど、実際は全然そんなことないんですよね。灯里は怒ったら怖いし、諒は見かけによらず子どもっぽい面を持っているというか無邪気さをそのまま失わずに大人になったって感じですね。
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