赤い炎が燃えた・「シンドラーのリスト」 - シンドラーのリストの感想

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赤い炎が燃えた・「シンドラーのリスト」

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
5.0

赤い炎が燃えた・「シンドラーのリスト」 先ず、日本人の杉原千畝(ちうね)という人をご存知であろうか・・?、第二次世界大戦の真っ最中、ヨーロッパのリトアニアという国でドイツから迫害を受けるユダヤ人・六千人の命を救った日本の外交官で、通称・日本のシンドラーとも言われている人物です。 「シンドラーのリスト」は、ドイツ人の会社経営者オスカー・シンドラーが、迫害受けて死に追いやられる(アウシュビッツ人間処理場)ユダヤ人を、1,100人以上もすくったというノンフィクションの物語です。 この映画は、はやりモノクロでしか描かれないであろう、余りの残逆シーンのため。  それでも、プロローグにおけるロウソクの火のみが、何かを暗示するようにカラーで始まり、更に、物語の息も付かせないほどの緊張シーンで、集団の中でのイタイケな少女が一人だけカラーで描かれているのです。 勿論、時が流れて現代にタイムスリップするところは、全編がカラーになっていますが。 特に最後のシーン、主人公のシンドラー(リーアム・ニーソン)が独白するところは、特別な感銘をうける。 「私のこの金の指輪を売り飛ばしたら、あと何人の人を助けられたか、又、この車を処分したら、あと何人の人々を救う事ができたか。 実に悔やまれる、」 アカデミー賞では12部門にノミネート、そのうち作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門で受賞している。

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ドイツ人の実業家、オスカー・シンドラーが、第二次世界大戦中のポーランドで、100人以上のユダヤ人を救った実話を映画化。スピルバーグ監督作品の中でも異色の存在で、後に「プライベート・ライアン」や「ミュンヘン」を手がけることになった嚆矢といっていいのではないでしょうか。収容所で死を待つばかりの人々を「貴重な労働力」として採用、収容所の所長が残忍な人物に変わると、「労働力の確保」と称して、労働者たちを安全な収容所に移送するリストを制作しはじめる。シンドラー自身の立場にも危険が迫り、命を賭した救出作戦となった。冒頭と最後を除いてモノクロの作品。およそ3時間にもわたる長大な物語ながら、飽きるひまはありません。途中、一部分に色彩が用いられていますが、その用い方にもとても繊細で、考え抜かれた「意図」を感じます。シンドラーもアーモン少尉も、100%善、100%悪の存在ではありません。その葛藤、心のゆらぎも織り込...この感想を読む

5.05.0
  • nyan_chunyan_chu
  • 128view
  • 520文字

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